小津安二郎監督『東京物語』感想 尾道弁がよいですなぁ、そうですなぁ
笠智衆という役者。『風立ちぬ』を庵野が声優やったみたいなことなのかな。情報量をあえて減らすことで物語を立たせる、という手法。 名匠...
Podcaster、ハガキ職人、落語ファン、アニメファンである写楽斎ジョニーの、生き恥の記録です。
笠智衆という役者。『風立ちぬ』を庵野が声優やったみたいなことなのかな。情報量をあえて減らすことで物語を立たせる、という手法。 名匠...
おかえり!我らの森見登美彦! とは簡単にいかない。 「天から与えられた才能はどこへ消えた?」 舞台はヴィクトリア朝京都。 洛中洛外...
いつまで経っても、人類は理想の青春時代を求めてしまう。悲しいね。 青い温度の正体が恋だとしたら、という歌詞通りのアニメでした。...
志村喬の熱演。 市役所の市民課長・渡辺は30年間無欠勤、事なかれ主義の模範的役人。ある日、渡辺は自分が胃癌で余命幾ばくもないと知る。絶望に...
カットボールのような、「ちょっとだけ芯を外す」のが上手い方という印象。 「スモールワールド」というと羽貫さんを思い出す。 2022年本屋...
『散歩もの』という漫画で触れられているのを読むまで、この人を知りませんでした。 「この作品は私の生理の産物のようなものである。この一、二年...
男の嫉妬はみっともない、を副題に。 万華鏡のように姿を変える、不可解きわまる連続殺人 乱歩が熱烈な賛辞を寄せた、巨匠屈指の名品、満を持し...
予想通りの展開で安心。 優勝からほど遠いマイナーリーグの野球チーム・ブンブンズの監督になったガス。チームのダメっぷりに唖然とした彼は、「イ...
まずタイトルが相当に秀逸。小説版は「ふんぬ」が正しい。映画は逆に「ふんど」らしい。 東京地検のエリート検事・杜丘冬人は、新宿の雑踏で突然、...
あんまり驚けなかったんですよね。。。 二代目教祖の継承問題で揺れる巨大な宗教団体〝惟霊(いれい)講会〟。超能力を見込まれて信者の失踪事件を...
北町貫多シリーズの大いなる中だるみ。 小さいころから執念深く、生来の根がまるで歪み根性にできている北町貫多。中卒で家を飛びだして以来、流転...
その界隈では有名な「袋とじミステリ」。試しに読んでみました。 はじめに袋とじのまま、短編小説の「消える短編小説」をお読みください。そのあと...
初のブコウスキー。評判のわりにはしっくり来なかった。 バーと競馬場に入りびたり、ろくに仕事もしない史上最低の私立探偵ニック・ビレーンのもと...
いっかな飽きが来ない。なんでだ。温暖化か? 中卒で家を出て以来、住み処を転々とし、日当仕事で糊口を凌いでいた17歳の北町貫多に一条の光が射...
あの『月光の囁き』の喜国さん、ミステリもお好きなのね。 日本推理作家賞受賞作家が放つ 今まで見たことのないブックガイド!! ○本当...
呪いである。 カツカレーの食べかたを巡って諍いとなり、同棲相手の秋恵を負傷させた貫多。秋恵に去られる事態を怖れた彼は、関係の修復を図るべく...
西村賢太が心酔しているという理由で読んだんですけど、冗長感はありますね。 明治の末期に、病さえ治せぬ貧困の中に暮らす訪問記者の...
時々、読みたくなるね、この人。 人が「銭金の問題じゃねえだろッ」と怒るとき、実際のことの発端はやはり銭金の問題なのである! 貧乏、借金、挫...
古典中の古典。 ちなみに、何度も「せいそう」と読んでしまう。「そうじょう」が正しい。でも、ぶっちゃけ「ビショップ殺人事件」って言ってもらっ...
黒沢清監督の存在を知ったのはこの作品でしたね。リングよりこっちのほうが怖かったなぁ。 娼婦が惨殺された現場で、死体を見た刑事の高部は、被害...
大学生以来だろうか。 ドキュメンタリー映画監督の原一男が、過激な手段で戦争責任を追及し続けるアナーキスト・奥崎謙三の活動を追った傑...
コテコテの恋愛小説。あんまり好きじゃない。 『試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。』から7年ぶりの2作目。 期待していなかった日常を...
個人的にはリベラルを自称していますが、軍国趣味の方々のエンタメが大好き。 神武天皇、教育勅語、万世一系、八紘一宇……。 右派も左派も誤解...
日本のテッド・チャンと聞いて。 SFマガジンに掲載された「宇宙ラーメン重油味」「たのしい超監視社会」をはじめとした、『横浜駅SF』で話題の...
70点メーカーの山崎貴監督。でも、今作は良い方なんじゃないかな。 日本が生んだ特撮怪獣映画の金字塔「ゴジラ」の生誕70周年記念作品で、...
短編が集まって一つの物語になっている形式のやーつ。 ドロドロした愛憎渦巻かない方の大奥づとめについて、好ましく描かれております。 昭...
長い物語になると、どうしてもそりが合わない。 古い屋敷で留守番をする「僕」がある夜見た、いや見なかったものは何だったのか? 椎の木の根元か...
青年症候群ではあるけど、しかし迷惑なやつだ。 「弾丸はこめてあります。十二時が打っています。ではやります。――ロッテ、ロッテ、さようなら。...
古典的SFだけど、なんともいえない。「断片的人生を発作的に繰り返す」ことに気持ちよさがあるのかもしれない。 主人公ビリーが経験する、けいれ...
いまは普通に検索しても『薄桜鬼』が出てきますけどね。 五味康祐の産経新聞連載小説の映画化で、赤穂浪士の仇討を背景とした時代劇。「ジャン・有...