『SHIROBAKO』が中年サラリーマンにウケる理由

今期、最も「意外に面白かった」作品

観てますか?『SHIROBAKO』。

女の子は可愛いし、タローはクズだし(吉野裕行さんのクズキャラは最高。小津を思い出す)、何より話が面白い。
どうしてこんなにオジサンの心を揺さぶるのか、考えてみました。

1.ファンタジーなあるある

結構「あるある」な話なんですよ。
新人がヘマしたり、締め切りが迫っているのに責任者が根本からひっくり返すようなこと言ったり、各々がプライド持ってやっていたり。

とはいえ、適度にファンタジーなんですね。
数日徹夜している人間の理性なんてもっと吹っ飛んでるし、何だかんだいってみんな信頼しあっているし、あんなかわいい子ばかりがアニメ研究会に居るわけ無いし(失礼!)。

リアルに働きすぎず、見やすい所ばかりをしっかりピックアップして見せている。
そういう心遣いが素敵です。

2.それでいて『いろは』的

んで、毎回毎回、なんだかんだあって、結局、「俺も頑張ろ」と見終わった後に思えるところがいい。

P.A.で最もあたくしが好きな『花咲くいろは』もそうでしたけど、下手に闇の部分はアニメに要らないと思うんですよ。
きれいなところだけ観たい、そういう受容だって少なくないはず。

それでいて、勇気づけてもらえる。
そういう「都合のいい」作品なんです、SHIROBAKOは。
タローがムカつくのも、「最終的になんとかなるんでしょ?」と思えるから可愛い。

リアル、お断り。適度にファンタジー、歓迎です。

3.そして絵が綺麗

P.A.ですから。
舞台が武蔵境で、どうみたってJ.C.STAFFかアートランドがモデルのような気がしますが、それでもP.A.ですから。

綺麗でゲスなぁ。P.A.の仕事。惚れ惚れします。

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都内在住のおじさん。 3児の父。 座右の銘は『運も実力のウンチ』