ラノベの何が好きって、ハイコンテキスト感とセリフのリズムですよ。
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アニメでは原作の4巻分まるまるアニメになっているという情報は知りつつも、自分は詩羽推しなので2巻までは読もうと。
そしたら次は5巻だと。思っております。
アニメで見て筋は知っているわけだから、パラパラと速読するんですが、このリズム感がたまらなくいい。セリフ中心のジャンルだから、雑にセリフだけ読んでも面白い。これがラノベのいいところです。
「私、あなたのそういう見え透いたところ、本当に嫌いじゃないのよ?」
「あたしはあんたのそういう心の底から邪悪なところが本気で嫌いっ!」
at location 194
詩羽先輩と澤村エリリの会話。めちゃイチャついてますやん。
そして加藤は安定のフラットな表情で俺の言葉を待つ。
「理不尽かもしれない。ウザイかもしれない。馬鹿じゃないのこいつとか思ってるかもしれない」
「えっと、ごめん。それ『かもしれない』いらない……」
「それでも、彼とは……圭一くんとはしばらく会わないで欲しいんだ。できれば、ゲームが完成するまでその恋心を封印してくれ」
「そもそも恋じゃないって何度言えば……」
「これは単なる俺のワガママってだけじゃない……」
「あ、ワガママも入ってるってことは認めるんだね」
「最強のギャルゲーを作ると誓ったクリエイターとして、この企画を成功させると誓ったサークル代表として、そして、お前をメインヒロインにすると誓ったプロデューサーさんとして!」
at location 410
加藤ちゃんと安芸のセリフ。もはや夫婦漫才やん。
いいですよ、同時代に生まれ、同じようなコンテンツを消費してきた人間にしかわからない、だがそこが良い!というケツの穴の小ささ。良いですよ。
ほんと、だからラノベは止められない。
ラノベの絵もいいけど、あたくしはアニメの絵のほうが好き。
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