『サイレント・ヴォイス』を読んだ

どうも、マツオです。
ジョニーさんにこの場を借りて、本の感想なんかを述べさせてもらおうと思っています。
基本は週1冊ペースで文庫本を読んでいるので、週1回ペースで更新出来ればいいなと思います。

早速ですが、今回私が読んだのは『サイレント・ヴォイス 行動心理捜査官・楯岡絵麻』 佐藤青南著 です。
総合評価 ★★★★★☆☆☆☆☆ 5/10点

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警視庁捜査一課巡査部長で取調官の楯岡絵麻。行動心理学を用いて、相手の仕草や行動パターンから嘘を見破る手腕から、通称「エンマ様」と呼ばれる。幼馴染殺害の容疑がかけられた歯科医、人気俳優の夫を殺害したと自白する国民的女優、クレーマー殺害の容疑がかかる占い師、絵麻の同僚を被疑者に追い込んだ音大生…。取調室で絵麻が被疑者に向かい合うとき、事件の真相が浮かび上がる。

文庫本の帯にはメンタリストのDAIGOが載っていますが題名からも薄々分かるように行動心理学により事件を解決していく小説です。
もしあなたが旅行に出掛ける時、移動時間が長い場合、この本を片手に持っていくとそれはとてもちょうどいい感じになる、そんな本でした。
旅行の主旨は温泉だったり、観光だったり、美味しい食事だったりするでしょう。
そんな主旨を決して邪魔しない、程よい軽さの小説、それがこの本です。

さてざっくりとどんな本か紹介しますと、美人巡査部長の楯岡絵麻は行動心理学を学んだエキスパートで、ノンバーバル(非言語)理論と人並み外れた洞察力を持っている、この本の主人公です。
そしてその主人公を支えるのが西野圭介巡査部長。体は大きいが頭はそんなに強くない。憎めないキャラで周りを明るくする、そんな男。
この二人の登場人物を軸に物語は進んでいく。一つの長い話ではなく、5話分で構成されており、5つの事件をこの二人が解決していく様を描いた作品。

おそらくこの本を読んだ人なら誰でも思うことだと思うのですが、さながらTVドラマを見ているような気分になってきます。もしくはこの作者はTVドラマ化を狙ってこの作品を書いたのではないかと思わせるような。
「ケイゾク」や「TRICK」なんかといった、天才型の女性とそれを支える男性、そんな構成がこの本にも適用されています。

この楯岡絵麻シリーズは既に4巻にわたって発売されており、そこそこの人気を勝ち得ているのだと思われます。個人的には面白いとは思うのだけど、ちょっと軽い、そんな作品でした。この本の評価点を5点として、基準になっていくと思います。

これから読もうとしているのは『ドミノ倒し』 貫井徳郎著 です。
個人的には当たり外れのある作者ですが、もうミステリー界に十分彼の居場所は確保されている、そんな貫井徳郎さんの本。楽しみです。

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matsuo

トラック野郎でロリコン男。 本をよく読む。

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