『おとなの教養 私たちはどこから来て、どこへ行くのか?』 池上さんの本は読みやすいなぁ

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本当にこの人の語り口には惚れ惚れしますね。

現代の教養とは「自分を知ること」です。
あなたがいま、身につけるべき教養とは何か? 「宗教」「宇宙」「人類の旅路」「人間と病気」「経済学」「歴史」「日本と日本人」。この7科を貫くのは、「自分がどういう存在なのか」を考えようとする問題意識。7科目のエッセンスを講義形式で明快に説く。将来かならず生きてくる「教養の本質」が一気に身につく!

アカデミックな場所から遠く離れて人生を謳歌していると、なかなか教養とか意識せずに日々を過ごしてしまいますな。
たまにはかつて自分も高い学費を払って、といっても払ってくれたのは親ですが、存在していたアカデミックやらリベラルアーツやらに想いを馳せてみます。

ボストン郊外にあるエリート女子大学ウェルズリーカレッジは、ヒラリー・クリントンやクリントン政権時代のオルブライト国務長官の出身校として知られています。ここもまた四年間、徹底したリベラルアーツ教育を行っています。  同校を訪れた際、女子学生が学内を案内してくれました。とても利発そうな黒人の女子学生でした。彼女は「私は経済学を学んでいる」と話してくれたのですが、それと同時に「でも、経営学は学ばない」と言うのです。  なぜかと尋ねると、経済学は世の中の仕組みを分析する上で必要な知識である、つまり人間の教養として必要だから学ぶ。でも経営学は、会社に就職をして働く上で役に立つ学問だから、すぐに役に立ちすぎるので大学では教えない、と言うのです。私はビックリすると同時に、目からウロコが落ちた思いでした。
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先日、『学問の経済学』を読んだばかりのあたくし。
ちょっとこの言葉にはぎょっとしました。そういう感覚で大学に行っていたら、全然違ったキャンパスライフが待っていたろうに。

幼い。あまりにもかつての自分が幼い。おお、10代のあたくしよ。

スンニ派は、お墓を重視しません。人間は死んでも、地面の中でこの世の終わりが来るのを待っているに過ぎないと考えるからです。それに対してイランのようなシーア派は、アジア的な色彩が濃く、立派なお墓を立てます。聖人君子の場合は、亡くなった後に聖者廟というお墓を立て、そこには大勢の人がお参りに来るのです。
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聖者廟ね。ロマサガ3にあったね。あれはシーア派だったのか。

現在の日本のような清潔な環境では、かつてほどダニに悩まされることはありません。そうなると、吸血ダニと戦っていた免疫システムが、宝の持ち腐れになります。そのために、たまたま外から入ってきたものを、敵と見誤って攻撃するということが起きるようになってしまいました。このとき、吸血ダニと勘違いされるのがスギ花粉なのです。スギの花粉が入ってくると、人間の免疫システムが誤って作動し、吸血ダニ退治の物質を出す。そのせいで、目がしょぼしょぼしたり、くしゃみをしたりすることになるわけです。
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そろそろ花粉の予防の季節。あの地獄の苦しみは、身体が吸血ダニとの戦いを覚えているからなのか。まったく、どうにかしてほしいよ、ホント。

スペイン風邪によって、世界中で四〇〇〇万人から五〇〇〇万人が死んだと見られています。感染者は六億人にものぼりました。当時の世界人口は一八~一九億人ぐらいだったと言われていますから、三人に一人はかかったことになります。  第一次世界大戦はなぜ終わったのか。実は敵味方、みんなスペイン風邪にかかってバタバタと倒れてしまい、戦争を続けることができなくなってしまったからです。第一次世界大戦の戦死者の数よりも、スペイン風邪で死んだ人のほうがはるかに多かったのです。
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そんなこと、最近やってた『映像の世紀』では言ってなかったけどねぇ。真実はどれなんでしょ。とはいえ、こういう側面も在ったのかも、と思うと面白いね。

ケインズ以前は、政府が赤字なんてとんでもないと考えられていたので、このケインズの理論は常識をくつがえすものでした。ケインズの理論が「ケインズ革命」や「ケインズショック」と呼ばれているのは、そのくらい当時としてはびっくり仰天の考え方だったからです。
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これは、現代の日本でも実施されている政策ですね。景気が悪くなったら、赤字国債を発行して公共事業を行う。戦後の日本でたびたび実施されてきた政策です。二〇一二年末に成立した第二次安倍晋三内閣も、「アベノミクス」と呼ばれる経済政策の中の「機動的な財政政策」の名の下に、赤字国債の発行による公共事業拡大を推進しています。  ケインズは、課税の方法についても画期的なアイデアを生み出しました。それが、お金持ちから税金をたくさんとる「累進課税」です。
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フリードマンは、徹底的な自由主義を主張する「新自由主義」の旗振り役となりました。  たとえばフリードマンは、最低賃金制度は不要であると主張しました。日本では地域によって差はあるものの、一時間あたりの最低賃金が決まっています。こうした制度を設けないと、労働者がものすごく安い給料でこき使われてしまうかもしれない。労働者を守るために、最低賃金制度というものがあるわけです。
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ケインズにフリードマン、ケアンズやマーティ・フリードマンなら存じ上げておりますが、ネ。でも偉大な人だったんでしょう。今となっては「なんてこと考えるんだ」と思わないでもないアイデアもありますが、それはそれ。当時考えついたことが凄いんですから。

ただ、現在の経済状況をみると、「どうしてケインズやフリードマンの考えたように適切に市場は回らないのか」を疑問には思いますな。赤字じゃぶじゃぶで何とかなるわけ、ないものね。

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都内在住のおじさん。 2児の父。 座右の銘は『運も実力のウンチ』
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