『珍夜特急2―パキスタン・イラン・トルコ―』 バイクのこと、勉強したいかも

こういう旅が好きなのだけれども、バイクの知識がゼロなもんでね。

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インドのカルカッタからポルトガルのロカ岬まで、ユーラシア大陸を単独バイクで横断する――。19歳の”私”は、大学の学費を費やして行ったタイ旅行でどこからともなくそんな啓示を受ける。
パキスタン入国後、トライバルエリアにびびった”私”は、急ぐあまりにトラックに引っ掛けられるという事故に見舞われながらも、何とかクエッタにたどり着く。

主人公のコータローさんも苦心されていますが、バイクの知識は必須です。
やっぱりバイクの知識がゼロでは、こんな過酷な旅に出るべきではないと言えます。

そんなバイク知識ゼロのあたくし。国内旅行はいつもレッドバロン頼みです。それじゃ、海外じゃ厳しい。
途中途中でオーバーホールしたり、こまめに機器の手入れしたり、そういうことがこの手の旅を永く続ける秘訣でしょう。急に止まっちゃって動かない、なんてことはザラにあるようですから。

ですから、このままじゃ駄目。いくらこの手の旅が好きで、あこがれがあったとしても、丸腰で行くのは馬鹿すぎる。どこかでバイクの整備知識を入れてからじゃないとね。

 それまで全く無知だったイスラム教という宗教を理解する上で素晴らしい体験だった。
どうしても世界から「危険」や「テロ」などといった印象を持たれてしまう彼らは、その実、千年以上の長きにわたって自らを律し続ける真面目な人々である。
女性の人権問題などでも取り沙汰され、やり玉に挙げられることの方が目立ってしまうが、それに比べて彼らの見習うべき点は全く知らされないことに、何となく作為的なものを感じてしまうのは私だけだろうか。
at location 192

よきムスリムに会うとこうなりますよね。よく考えればあれだけ厳しい戒律を守り続けられるんだから、根が真面目じゃないとムスリムも務まらないかも。
ま、あたくしの知り合いのムスリムはとんこつラーメンばりばり食べてたけど。

 特別裕福でもない人々が摂取することを許されていた食物――干からびた野菜や、缶詰でしか食えない魚、唯一生で手に入る羊を使って試行錯誤された栄養分を補給するためだけのまずい料理。
あれらの味をどう解釈するかは人にもよるが、少なくても全くグルメでない私に食事の幸せを教えてくれたのは、意外にも日本で食べた有名店での料理ではなく、1ヶ月以上我慢して食べ続けたあの貧相な食事だったのである。
いつの日か――万が一私に子供ができるようなことがあったとして、そしてその子供が好き嫌いを改めなかった時には、是非ともかの地に旅をさせようと思う。
at location 1464

ほんと、日本の食のバラエティの豊かさは異常ですからね。
文化が違うから仕方ないんですが、それでも中東の国々で飯がうまいと思ったのはトルコくらい。いや、世界中で、飯がうまいと思ったのは先進国とアジアくらい。
あたくしもまだまだ舌がローカルです。

 私はこの旅を通じて、いかに女性と長期にわたって旅をすることが難しいかを思い知らされた。もちろんシルビアが平均的な女性の代表だとは露ほども思わないが、多かれ少なかれ恋愛感情に立脚する関係の場合、特にこういった僻地では「それじゃあさよなら」という訳にもいかない。
1年やそこらの旅ですらこの調子なのに、いわんや結婚など、それこそ考えただけでも目眩がする。愛情の代償は自由と孤独ということか。
どの道私の場合、まだしばらくはこの後者とだけ付き合っていくことになりそうだ。
at location 1628

愛の代償は自由と孤独、なるほど。そうかもしれんね。
難しいことを、平然と大人はやっていたり、やっていなかったり。
女性との付き合い方、というのは、あたくしにとってもまだまだ未解決の超S級難事件です。これも、これから、精進。

さて、次の巻も読もう。次はヨーロッパだ。

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