『めしばな刑事タチバナ』の魅力

『週刊アサヒ芸能』で連載中のグルメ漫画。数年前にテレビ東京さんでドラマ化もされました。
あたくしはドラマで知ったのですが、この漫画の教養とセンスに打ちのめされ、すぐに原作を購入。以降は大ファンになりました。

グルメ漫画が猛烈に数を増やした昨今においても、他のグルメ漫画とは一線を画すその教養とセンスに、あたくしは今でも読むたびに脱帽しています。

例えば。
カレーについて深い洞察を毎回投げかけてくれる早川さん。行き過ぎたカレー博愛主義に狂気を感じますが、一方でそのインプットに特化した情報収集能力は凄まじいの一言。

例えば。
地方ローカルチェーンについての考察。うどん一つとっても、

山口県の駅そばについてから……

広島のローカルうどんチェーン、『ちから』に加えて……

倉敷のぶっかけ蕎麦チェーン『ふるいち』に……

福岡の24h営業うどんチェーン『資さん』

どれもリアルに地元に根づいたローカルチェーンで、こういうのを体系的に列挙してくれます。特徴も加えてね。

こういうグルメ漫画は本当に少ない。
『美味しんぼ』もいい。あれは別の意味で教養主義的にすぎるきらいはあっても、あれはあれで漫画としては面白い。
『孤独のグルメ』あれも好き。だけど、あれだけがグルメ漫画ではないし、あれは教養を不要と切り捨てているところが面白み。それはそれで好きだけど、それだけじゃ物足りないときもある。

そんなときは『めしばな刑事タチバナ』ですね。
ぐるめーまんがはー、『タチバナ』にぃ~、とどめさすぅぅ~~。

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