テーマがテーマだけにもっと慎重になるかと思いきや。
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漫画界、戦慄。衝撃のエレメンタリー・サスペンス! ――理花(りか)は引っこみじあんな女の子。やっとできた友だちとはなれ、赤ヶ瀬(あかがせ)小学校に転校してきました。「新しい学校で、新しい自分にかわりたい!」と意気ごんできたものの、なかなか勇気をだせません。そんな理花に最初に声をかけてくれたのは、勉強も運動もできる、かんぺき美少女のあいちゃんでした。「ようこそ4年2組へ! 君も今日からぼくらの×××だ!」
イジメというテーマでサスペンスを描く、となるとこれはもはや爆弾的要素が大きすぎます。その上でどれくらい配慮があるかと思ったら、意外と遠慮なく倫理観が欠如した展開になっていきます。
あたくし自身、長期に渡っていじめられていた経験があるわけではないので、目を背けるほどではありませんでしたが、漫画の展開の中でストッパーがあまりに効かないことに、若干の苛立ちを覚えました。
絶望感を感じる漫画というのも、なかなかない。
アマゾンレビューが真っ二つになるのは良作の証拠とはいえ、これは良作と問題作の両側面をもつ作品です。読む人を選ぶってことでしょうね。
絶望感を感じるくらいだから、サスペンスとしてはかなり成功しているんじゃないでしょうか。こんな怖いことはない。
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