『珍夜特急4―東欧・バルト3国・北欧―』 若いなぁ……

行きたいところが山ほど生まれる本。

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インドのカルカッタからポルトガルのロカ岬まで、ユーラシア大陸を単独バイクで横断する――。19歳の”私”は、大学の学費を費やして行ったタイ旅行でどこからともなくそんな啓示を受ける。
ドイツ入国後、アジアを共に旅した相棒アントノッチの暮らす「バス」に転がり込んだ”私”は、そこで愛車の整備、再装備を施した後、もともとの予定にはなかった東欧、そしてバルト3国へと向かうことを決断する。そしてそれはヨーロッパ大陸の最北端であるノール・カップまでの旅へと続くことになるのだった――。東欧・北欧を中心に巡る第4巻。

あたくしもそこそこ放浪した方ですが、ここまでの旅はありません。
やっぱり羨ましくなっちゃうんですな。

位置: 472
順調にビリニウスに入った私は、初めて目にするバルトの街並みに思わずため息を洩らした。  ひと言で言って美しい。  ブダやプラハのような荘厳さには欠けるものの、建ち並ぶ建造物は全て瀟洒な石造りで、街自体が小さかったこともあり、まるでおとぎの国のような印象を受ける。

リトアニアの首都、ヴィリニュス。
実際、あたくしの周りからも良い評判しか聞きません。そのうち行きたい。

位置: 549
私が旅に出てきた理由は、孤独を再確認したかったからではない。「何か面白いこと」を見つけるためだった。そしてそれがひとりではいかようにも成し得ないことは、既にここまでの道程が教えてくれている。

前も書いたけど、これは同感。
一人旅っていつか飽きるのよね。

位置: 1,212
第二次世界大戦の終結後、軍隊の退いたこの地にどういう訳か各地からヒッピーたちが集まり、勝手に住み着いたのがクリスタニアの始まりだという。
その結果この地区ではドラッグが蔓延して治安も悪化。そして遂に国が動き出すのだが、そこからの展開が日本人にとっては少し信じ難い。
何とデンマーク政府は、この元軍用地の自治をヒッピーたちに委ねてしまったのである。
もちろん細かい約束事はあったのだろうが、その結果ここに住み着いていた住人たちは自らルールを作り、与えられた自由の代償としての責任を確実に果たすべく、地域の自主運営を始めたのである。
こうした住民の自助努力で治安も大幅に回復、そして現在に至る――という話だった。

おとぎ話みたいな話。すごいね。
デンマークにもいつか行ってみたいと思ったりします。行きたい所ばかりで仕方がないね。これも業のなせるワザでありましょうか。

位置: 1,379
口髭曰く、この場合の品切れは店舗の責任というより250ccという小排気量のせいであって、ここドイツで500cc以下のバイクの部品を見つけるのはそもそも難しい――ということだった。  つまり、ほかの店舗を探してみたところで結果は同じだと言いたいのだろう。確かにこの国で250ccのバイクはあまり見かけない。そう言えばノッチも似たようなことを言っていた。

日本の250ccは海外じゃ一般的ではない、というのは本当なんですね。
さすがはアウトバーンの国。そしてガラパゴスの日本。

位置: 1,549
クリスの話によると、ここでの料金が通常およそ50ドルだったのに対し、彼女たち黒人の場合は半額の25ドルだという。  何やらここでもアルビニズムが幅を利かせているようで気に食わなかったが、かと言って黒人の彼女たちに50ドルを払うかと問われれば、それはまた別の話である。

売春宿の話。海外のシステムは今でもそんな感じなんでしょうか。

位置: 1,670
ちなみにこの大麻の葉のキマる成分だけを取り出し、樹脂状に固めたものがハシシと呼ばれ、ハシシほど乾燥させずにまだ粘り気の残った粘土状のものがチョコというらしい。

欧州でのマリファナの流通は凄いですからね。日本で入ってくる情報とは桁違い。
アジアは厳しい。これはアジアの最後の良心の砦かもしれません。

位置: 1,740
「あのう……カズさん。さすがにこんなところでやっちゃまずいんじゃないですかね」 「え? ああ。クロサワ君、心配しなくてもいいよ。確かに本当はカフェ以外の屋外でやるのはよくないんだけど、ここは別さ。ゴッホのよさはね、クロサワ君。これなくしてはわかるはずもないんだよ」  ――そうなのか。確かにゴッホが倒錯した画家だという話は聞いたような気もするが。

最後に。とはいえ、絵心のまるでないあたくしにも、ゴッホの良さがわかるなら。是非一度、決まった状態で鑑賞してみたいものです。
本当に感動するのかしら。

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