#「司馬遼太郎」で学ぶ日本史 感想① 読ませるね、#磯田道史 さん

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みんな大好き、司馬遼太郎。

戦国時代の下剋上、幕末維新の大転換、明治から昭和への連続と断絶……歴史のパターンが見えてくる
当代一の歴史家が、日本人の歴史観に最も影響を与えた国民作家に真正面から挑む。戦国時代に日本社会の起源があるとはどういうことか? なぜ「徳川の平和」は破られなくてはならなかったのか? 明治と昭和は本当に断絶していたのか? 司馬文学の豊穣な世界から「歴史の本質」を鮮やかに浮かび上がらせた決定版。

歴史好きなら必ず一度は通る道ですね、司馬遼太郎さん。
その物語のダイナミックさ、人間模様の記述のリアリティ、語尾の強さ・語感の強さ、どれも一級品で、大変おもしろい。
誰もが一字は「司馬史観」にやられるものです。

あたくしも、そうでした。坂の上の雲だったかな。

ただ、周りには司馬遼太郎について話せる人はおらず。
司馬史観に染まっていた過去も黒歴史にして、すっかり過去のものに。
さて、そんな34歳は、改めて、司馬遼太郎を再評価しようと思っているのです。

位置: 24
現在では、本人が好むと好まざるとにかかわらず、「司馬史観」という言葉が使われるようになり、いま述べたように、彼が遺した膨大な小説や、エッセイ・史論は私たちが歴史を知るうえでの大きな助けとなっています。しかし、「司馬太郎を読めば日本史がわかる」というのは、半分は正しくて、半分は間違いです。

そうだよね。司馬さんは言葉が強いから。ソリッドでロマンティックで、啓蒙的で。反論できない魅力が詰まってる。だから「司馬史観」とやっかみと学術と、両方の理由で言われちゃうんじゃないかしら。

位置: 162
じつは、歴史文学というものは大きく三つに分けられます。ひとつは歴史小説、もうひとつが時代小説、そして、最近はあまりふるわないのですが、史伝文学というものもあります。史実に近い順番でいうと、史伝文学、歴史小説、最後に時代小説です。  司馬さんの作品はほとんどが歴史小説と呼ばれるものですが、日露戦争を描いた『坂の上の雲』はそのなかでも、最も史伝文学に近いと認識されています。

位置: 184
また、海音寺潮五郎さんは、司馬さんが登場してきたときの理解者としても知られていますが、歴史を扱った小説は史実に基づいたものでなければならないという信念の下に、大河ドラマにもなった『天と地と』や、生涯のライフワークとしていた『西郷隆盛』(未完)などの長編歴史小説を遺しました。海音寺さんのこの立場は、『』など、よく時代劇ドラマになる、池波正太郎さんの時代小説の立場とは対極にあるものとされています。

改めて聞くと、ごっちゃにしていたかも。
歴史文学は三通りで、司馬さんは歴史小説。藤沢周平や池波正太郎は時代小説でしょうね。なるほど、分かりやすい括りかもしれない。

そして、あたくしは結構、時代小説好きね。

位置: 225
実際に私の周りでも、凄腕の編集者ほど山田風太郎さんの評価が高いです。歴史を理解しながら奇想によって崩してゆく。それは抽象画のような世界と言えるでしょう。

山田風太郎先生、あたくしの周りでも評価高いですね。
』しか読んだことないので、時間があれば読みたい。

位置: 228
司馬太郎さんと対比される作家と言えば、藤沢周平さんを挙げないわけにはいきません。両者の文学を見ると、よく指摘されることですが、藤沢さんの文学は「静態の文学」と言えます。  藤沢さんは東北・山形県の生まれで、若いころから肺を病むなど、人生の苦悩のなかで、独特の美しさを文学に結晶させた作家です。藤沢さんの小説のなかに『三屋清左衛門残日録』という作品がありますが、この作品ほど江戸時代の武家社会の雰囲気を伝える文学は珍しいでしょう。NHKは武家社会を描いた文学を度々映像化していますが、この作品をもとにしたものが非常に現実に近いのではないかと、私は思っています。

出たー!藤沢周平。
知人に「藤沢周平だけ読んでおけばなんとかなる」と言い切る御仁がいるのですが、妙に説得力があって素敵。

位置: 314
人物の評価については極めて明確です。たとえば一般的な小説では、主人公の性格が明るいか暗いかとはっきり書くより、明るい面もあれば暗い面もあるというように、人間の抱える矛盾を描くことが重要視されます。しかし、司馬さんの場合は、信長という人物の内面を描くより、信長という存在が与えた社会的影響を明らかにするほうが大事でした。ですから、あえてその人物の性格や資質をひと言で定義します。「いずれも二流の人物である」「無能であると言ってよかった」とはっきり書く。人物評価に対する言明が明確な点が司馬文学の特徴です。

これは司馬さんにアンチがある程度居る一番大きい理由ではないでしょうか。言い切る。声がでかい。これでしょう。
その一言具合がファンには心地よく、アンチには手厳しく非難される。明確ですね。

長くなったので稿を改めます。

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