映画『進撃の巨人』は思ったよりダサくて悪くない

映画批評家たちにボロクソに言われていますね。

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とかくこの”評論家”というのは厄介で、あたくしなんざも評論家気取りで色々言うことはありますが、目立ちたがり屋の寂しがり屋が多い。
芸は出来ないのに芸を見る目だけはある了見でいる。
それでいて筆が立って口が立つから、本当に厄介です。

そんな厄介な輩がこぞってボロカスのように言っているこの実写版『進撃の巨人』。
あたくしは、あえて地雷だとわかっていても踏みに行きました。
いわば、爆発具合もエンタメですから。

樋口監督をなんだと思っているんだ

まずね、樋口監督という人はそもそも物語の整合性とかの人じゃないんです。
そうじゃなくて、映像のために作品を作る人。
”こういうカットが撮れたら格好いいだろうな”という憧れから作品を作り上げちゃうタイプの変態さんなのです。

だから、細かいところを気にしたら負け。

宇多丸さんに粗方言われていた「りんご描写がダサい」「セックス描写がずさん」などは的はずれなのです。そこを求めちゃいけないよ、ってね。
名作と名高いガメラだって物語的には相当アレです。樋口監督は、シーンを撮りたいから監督をやっているタイプの人間なのです。

巨人が怖けりゃそれでいい

だから、物陰から巨人がバーン!
手がヌッと出て人間がぎゃー!!
隙間から目が出てぎょぎょぎょ!!

それに満足すること。それ以上は求めちゃアカンのです。

原作からの変更点もあたしゃ好きだよ

あれだけ有名な原作から、あえて大きく変えてある点がいくつかあって、あたしゃその辺は評価したいですな。

まず、調査兵団に入る理由がまちまちで、けしてエリート集団ではないこと。

子供の養育費のために、口減らしのために、新婚旅行気分で……。
いいじゃないですか。そのほうがリアルですらあります。
いろんな人が居て、ことごとく死んでいく。悪くないスプラッター感です。

巨人から逃げ惑う感じは素直に良かった

中規模(3~5m級)のモンスターから逃げ惑うパニック映画、として見れば全然良かったです。
ハリウッドと比べても、確かにスケールは小さいけれど、むしろそれが「壁の中」の逃げられない感につながっていて悪くない感じ。

正直、そこまでボロクソに叩くほど、あたしゃ『進撃の巨人』のファンじゃないしね。
他人事っす。
ま、確かに物語や所々の演出はくっそダサいですがね。

そもそも、あたくし『進撃の巨人』好きじゃない

ネタバレも含んでいうと、あたくしはそもそも好きじゃないんです。
ほら、エレンが途中から巨大化して、って話になるじゃないですか。

いままでジュラシック・パークだったのが、急にウルトラマンですよ。
何だか割り切れないというか。

ジュラシック・パークとしてよく出来ていたのに、急に巨大化!?みたいな。
寿司をコースで食ってて、白身魚の次に急に蒙古タンメン中本持って来られたような。
食い合せが絶望的です。それぞれは好きでも、ね。

やっぱりパニック映画はパニック映画として。
巨大変身物はそれとして。それぞれで別の作品にすりゃよかったんじゃないですかね。

コスプレーヤーさん

あと、たまーに巨人の中にエロい身体している、巨乳タイプがいるのヤメてください。
急に性欲が勝って、変な感じになるから。

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都内在住のおじさん。 3児の父。 座右の銘は『運も実力のウンチ』

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