『刑事フォイル』が面白い

いま、NHKでやっているんですが。

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英国で2002年から放送されている大ヒット刑事モノのテレビです。
ミステリの要素もあり、なかなか面白いんですな。

名前の通り、刑事もの

舞台はイングランド。
第二次大戦中、ドイツの足音が対岸に聞こえてきているその最中、様々な事件が起こります。ドイツ人女性殺害、反ユダヤ人組織での殺人、などなど。

それを敏腕刑事のフォイルと、助手で運転手で男勝りの美人・サムが、解決していくストーリーなのですが、これがなかなか新鮮で。

大戦中のイングランドの様子が斬新

何が新鮮って、大戦中のイングランドの様子ですよ。
まさに、すぐ対岸にドイツという恐ろしく強い敵が来ている。
メッサーシュミットに手も足も出ない、いとも簡単にフランスが墜ちた。
そういう状況のなか、ドイツに肩入れし母国を売ろうとする人間が出たり、やたらと民族主義をこじらせた人間が出たり。
息子も軍隊に入ることを決め、妻に先立たれたフォイルの孤独は深まり。

そういう、今まで考えたこともなかった”英国の第二次大戦”が浮かび上がってきて、大変面白いです。

ほら、第二次大戦といえば、日本は自分のことで精一杯じゃないですか。
考えること、考えなきゃいけないこと、爪あとなどが大きすぎて。
あとはホロコーストとかアウシュビッツとか、そのへんのインパクトが強すぎて、なかなか”英国の”、”フランスの”、第二次大戦の様相までは全く気が回らなかったんですな。

丁寧に描かれているけど、地デジに慣れているとちょっと……

このドラマの面白いところは、イギリス人によるイギリス人のドラマで、当時の自国民の様子を丁寧に描いていること。
あまりに丁寧に描きすぎていて、制作費がかさみすぎ、シーズン8まできて大人気の中、採算が取れないので打ち切られたという逸話があるほど。

しかし、物語が丁寧なのはいいんですが、映像がやたら古い。
わざとなのかしら。初見のときは80年代のドラマ化と思いましたわ。
日本の地デジに慣れていると、ちょっと残念感は強く感じちゃいます。

映像はちょっと残念でも、物語がすごい。
とにかく面白いです。

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都内在住のおじさん。 3児の父。 座右の銘は『運も実力のウンチ』

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