新宿末廣で一朝師匠・小三治師匠を観た 6月下席

思ったよりも、さらに、混んでました。
昼過ぎくらいから二階までパンパンなんだもの。

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人間国宝・柳家小三治師匠に加え、男の下心を語らせれば右に出るものはいない一朝師匠が出るとあっちゃあ、まぁこうなりますかな。それにしてもすごい人ですよ。

伊勢丹で買った崎陽軒のシウマイ弁当を食べながら鑑賞でありますよ。

春風亭朝也 短命

一朝師匠の弟子だけあって、男の下心をカラッと演ずるのがお上手ですね。
バレをいやらしくなく話せるってぇのは強みです。
一之輔のように、とーんと大きくなるのが楽しみです。

柳家三三 しの字嫌い

三三師匠は昼の部で登場。
てっきり夜かと思ってましたが、昼でしたね。

この日はしの字嫌い。
寄席で聞くのは初めてですねぇ。最近やってるひと、いるのかしら。

三三師匠の流れるようで理知的でトンチの効いた語り口にうっとり。

春風亭一朝 蛙茶番

一朝師匠の芝居噺。もはやいうことなし。
こういう噺でさらっと笑いに出来ることが、どれだけ凄いか。
見事というしかない。

古今亭菊之丞 浮世床

豊作ですよ、この日。菊之丞師匠だってみられるんだから。
根多は浮世床。菊之丞師匠の落語は本当に江戸の風が吹きますねぇ。ほんとうに良い心持ち。話し方、言葉遣い、仕草、間。どれをとっても江戸っ子ですね。
きっと当時の江戸っ子だって、ここまで見事じゃ居られねぇだろうってくらいの江戸っ子っぷり。

柳家こゑん 美味しんぼの人が出てくる噺

中入り後、唯一新作をやられたこゑん師匠。
空気の入れ替えのようなさらっとした笑いが寄席を包んで、痛くなってきたお尻を忘れかけるほど。

新作なんで話のタイトルはわからないのですが、海原とか山岡とか富井とか、そんな美味しんぼ的な名前が出てくる噺でした。顔で寿司を頼むやつ。新作らしい阿呆な噺。

柳家小三治 ちはやふる

場内から割れんばかりの拍手。
そりゃそうか。目当てに来ていない人は居ないってぇくらいでしょうしね。

昼から7時間近く座り続けた甲斐があるってぇもんです。

まくらはカメラについて。
小三治師匠らしい、ちょっとオタクで江戸っ子な語口調が最高に心地よい。
偶然鳴った物音を、すかさずくすぐりに返す巧みな技。さすがです。

小三治師匠はやっぱり、小さん師匠の弟子ですね。
特別なことは何もやらないのに、特別に面白い。
引き算、シンプル、余計なものがない。そういう落語。

恐れ入りました。8月に三三師匠と親子会を地元でやってくれるらしいので、楽しみで仕方ないです。

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都内在住のおじさん。 3児の父。 座右の銘は『運も実力のウンチ』