青春アドベンチャー『鷲の歌』 感想

海音寺潮五郎って名前が格好良いよね

海音寺潮五郎先生の作品が青春アドベンチャーに登場してました。

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舞台は江戸時代末期。沖縄は糸満の漁師が、薩摩と琉球の政治的な云々に巻き込まれる様を描いた作品でした。

海音寺潮五郎先生はいつか読まねばならぬと思ったまま、意外と読めていなかったのです。
山田風太郎先生や司馬遼太郎先生は、読む機会があったのですが。先にラジオドラマになってしまいました。

ラジオドラマくらいの尺が自分にはちょうどいいかも

ラジオドラマっていいですよね。話がちょうどよくわかりやすくなっていて、かといって過剰に割愛されてもいない。
サッカーの試合の30分ダイジェスト、ってな感じでしょうか。程よく「一つの作品を消化した」感じがあって好きです。読了感のようなものも、程よく感じられます。

海音寺先生といえば「天正女合戦」や「武道伝来記」が有名です。
この辺りを読まねば読んだことにはならないとは思うのですが、いかんせん読書量が追いつきません。

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好きな作家のものは本で読みたいと思うのですが、「読んでみようかな」くらいの人だとどうしても一冊読むのは時間的に厳しく思います。
石田衣良さんとか、山田悠介さんとか、読みやすいけど熟読するほど好きではない人の作品はラジオドラマで聴くのが程よいです。
好きになったら本を買って読めばいいし。

今、ちゃんとラジオドラマやってくれるのはNHKくらいでしょうか。
寡聞にして存じません。

もっと増やして欲しいような気がしますね。『100分で名著』的なものの延長で200分くらいで名著のラジオドラマをやってくれると嬉しいです。

面白かった!けど次は……

『鷲の歌』自体は面白かったです。毎回ハラハラして聴いておりました。演出も構成もしっかりまとまっていて、さすがNHKのラジオドラマです。

けれど、本を買ってまで読もうっていう感じでもなかったですね。
時間が一日30時間になるか、速読のスキルが劇的に上がれば別ですけど。

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都内在住のおじさん。 3児の父。 座右の銘は『運も実力のウンチ』