この作品の作り込みの凄さに、改めて驚愕することになりました。傑作・名作です。
[amazonjs asin=”4800217474″ locale=”JP” title=”【TVアニメ化】響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ (宝島社文庫)”]
思ったことをそのまま書くので支離滅裂かも。
- 夏紀先輩と希美先輩の関係に萌える
もともと中学時代は希美が吹奏楽部部長、で夏紀は中学時代は帰宅部。希美のキラキラした青春さに惹かれる描写もある。そこから、希美の退部、そして復帰への夏紀の協力……。この2年生の人物相関も素晴らしい作り込み。
また、この希美先輩の「オモテ」感がすごい。キラキラしてる。そのキラキラの幻影に、影響力に、誰かが傷ついているとは微塵も思わないその言動すべてに圧倒される。夏紀ももちろん、みぞれもその被害者であり魅了された者でもある。
その悪魔的なカリスマ性を、負の面から描いてある。 - 高坂麗奈の言動
そのKYともいえる芯の強さは二期でも健在。「全国大会に行けないようでは特別になんてなれない」と言い切る信念の太さ。嫌味ともとられるだろうなぁ。 - あすか先輩の本棚に六法全書
離婚問題とか扱う弁護士になるのが夢なのかしら。文系か理系か、見落としたかな? - あすか先輩と香織先輩
二期の中で、不穏な影を落としたまま回収されなかった伏線の一つ。この二人ってどういう関係?あすか先輩の闇のような感情が一瞬描かれたと思っているのは僕だけかしら。香織先輩は「あすか派」だと部長に言われてたけど……。 - 久美子の主人公感
唯一絶対的な「現場に立ち会う」能力がすごい。「フォレスト・ガンプ」力とでも言いたい。 - あすか先輩のユーフォは息苦しい
まったく分からない表現だけど、そうらしい。ある時に久美子がユーフォを吹いていて、まわりから「あすか先輩かと思った。上手いけど息苦しくて」と言われているシーンがあった。そうなんだ、あすか先輩。 - サファイヤ部長説
1年生の中で、最も部長に向いているのは、今までは久美子だと思っていたけど、二回目みたらサファイヤを推したくなった。彼女も、優子と同じ、他人のために泣ける人です。 - あすか先輩の父親・進藤正和 視点
自分が娘をもつ父親であることもあり、最近は登場人物の父親視点で消化することが多い。進藤さんはさぞ、嬉しかったろうな。
それでも、会ったり、抱きしめたり、しないあたりがこの進藤・田中家の複雑さを感じる。僕の愛情表現がストレートすぎるのか。 - テーマ「父性」
ユーフォ二期を再度観終わって、「父性」が大きなテーマになっていることに気づいた。「成長」とか「あこがれとの決別」とかがテーマだと一周目は思ったけど、もちろんそれも大きなテーマだけど、「父性」というのも少なからずテーマにある。
久美子の父親、あすかの父親、滝先生の父親……。
誰もまともに顔が映ることがほぼないけど、それでも物語に大きな影をしっかり落としている。
以上。
『響け!ユーフォニアム』はすごい。