食モノと教養がマッチしてる
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めしばなが大好きなあたくしですので、当然にこのジャンルは抑えております。
今回は『文豪の食彩』、教養と食欲の狭間で揺れる、とっても腹減りな作品でした。
正岡子規のめしばな
明治の俳人、正岡子規。
子規にとって最期のときが迫ったとき、子規は著書『仰臥漫録(ぎょうがいまんろく)』に、食したものを記します。
朝ストーブを焚く 大便 牛乳 十時朝飯 粥二椀 鯛のさしみ七切ほど 味噌 腐鮨 蕗の薹と梅干し 蜜柑三ケ 十一時 牛乳ココア入り 煎餅一枚
恐るべき子規の執念であります。食ったものの日記というのでは、内田百閒先生の『御馳走帖』より面白いものはないと思ってきましたが、いやいや、どうして。正岡子規のこの本も読んでみたくなりましたね。
主人公たちは、新聞の連載をするにあたって、こういった文豪たちの食生活について掘り下げていくのです。
なかなかに強引なところもありましたが、あたくしは一定の結論を出していて好きです。
他にも、太宰、漱石、永井荷風など、文豪のめしばなが沢山
大学が三鷹に会ったあたくしにとって、太宰は身近な作家ですし、実家は漱石や鴎外が愛した場所の近くだったりします。
なかなかに文学的には恵まれた環境でありました。
だもんで、結構知っている店も出てきてました。
浅草の梅園、国分寺の若松屋なんかね。
両国の猪鍋の店には是非行ってみたいですな。
しかし、意外なことに、すごくグルメなひとというのは登場しなかったですね。
どちらかというと食い意地の張ったひとばかり。
小室哲哉氏も、牛丼ばっかり食ってたって言いますし、才能ある人はある意味、高級グルメへの執着は少ないのかもしれませんね。
太宰の津軽の食物への偏愛なんてぇのは大変に興味深かったですな。
BSでドラマ化
実はすでにテレ東系列でドラマ化していたんだとか。
すっかり見逃しましたね。再放送してくれないかしら。
http://www.bs-j.co.jp/bungonoshokusai/