己の願望を具現化した素晴らしい作品
作品は作者を写す鏡だ、なあんてことを申しますが、だとするとこれはずいぶんと透明度の高い鏡です。
表紙からして、作者のフェチ全開ですよね。
メイド・メガネ・産業革命期の英国、って。
こういう己をそのまま出すことの凄さと怖さを、考えずにはいられません。
アニメ化もしていた
まったく知らなかったのですが、アニメ化されていたらしいですね。
2005年に。こっちでいうと独立UHF局、いわゆるテレ玉やtvkで。
気付きませんでしたなぁ。もう10年前ですね。
ちょうどあたくしが学生で、一番オタク離れしていた頃ですからね。
あの頃はリア充を気取っていましたからね。こんなフェティッシュな作品を堂々と「好きだ!」なんて言えなかったかもしれません。
このコマ割り。メイドさんのどこが一番可愛いのか、作者の言いたいことが漏れてくるような、いいコマ割りです。
このシンプルなメガネに、あたくしもグッと来ざるをえないです。
進むに連れて、こういう身分違いの恋、なあんて要素も入ってくることがわかります。
度の国でも身分違いってぇのは大変なんですな、とは思いますが、かえってそれを萌えの着火剤にしてしまう現代人の品の無さよ。大好きです。
『乙嫁語り』も絶好調な森さん。最近は特に絵が綺麗で素晴らしいですよねー。
[…] 以前、『エマ』についてもフェチ具合が最高だ的な噺を書きましたが、これもこれですごいフェティッシュですよね。そこが最高なんです。 […]