たまにこういう作品に出会います。
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絵、物語、セリフ回し、そして世界観。
どれもが繊細で緻密で、それでいて説明足らずなもの。
この作品もそんな印象です。
誰にも頼ることが出来ず、安心できず、大きくなった主人公が、初めて誰かを信頼する。
そしてその身に、あまりにも残酷にふりかかる業から来る不幸。
漫画としての完成度の高さゆえ、圧倒されておりました。
正直言って、物語としてはそんなに好きではない。
完成度が高いことは間違いないので、最終的には好き嫌いしか言うことがないのです。
そして、あたくしはそんなに好きじゃない。
あんまり感情移入できないといいますか、それほどこの祟りであるとか、主人公やヒロインやその周りの人の境遇に、のめり込めなかったんですな。
神も祟りも、普遍の愛も平凡の尊さも、それほど身につまされたことがないからかしら。
あんまり心に響きませんでした。