ほんと、この方の漱石本に外れなしですよ。
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語っていることはほとんど、『先生と僕』と変わらないんですけれどもね。
作者が具体的に出てくること、四コマのルールに縛られて無くていいこと、などもあって、こちらのほうが分かりやすく狂気的な愛を感じることが出来ます。
目次だけで、もう、楽しい。
1話 夏目先生とお札の話
2話 夏目先生と写真の話
3話 夏目先生と痘痕の話
4話 夏目先生とヒゲの話
…
漱石の痘痕(あばた)の話なんかはご自身で『我輩は猫』の中で根多にされているほどで、なかなか入り組んだコンプレックスだったことが伺えます。
ヒゲは大病の前後で形が違うんですって。これは知りませんでした。
寺田寅彦との関係の話とか、「いい性格」している話とか、読んでいて楽しい物ばかり。
意外と知っていることも多く、「やっぱり自分は漱石が好きだったんだなぁ」なんて一人感慨にふけったりします。
また、やはりというべきか、固いファンがいるらしく、続巻もしっかり出ていて嬉しい。
漱石の話だけで漫画が連載出来るなんて、嬉しい限り。日本に生まれて良かったとすら思えますな。