大学生モノの最高峰
村上かつらさんが好きになった作品です。
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アホみたいな話だけど、これを読んで腰を抜かした記憶があります。
読んだ当時もあたくしは大学生。
今よりうんと若く、うんと子どもでした。童貞だったと思いますし。
そんな自分には、インパクトが強すぎた作品です。
大橋ユキという女は、それこそ、僕にとってオンリーワンでナンバーワンに容易になり得たと思います。
あらすじとしては、大橋ユキというサークルクラッシャーが、本当に平凡で煩悩だけ少し強い主人公たちを巻き込んでサークルを崩壊に追い込むのかどうかってな話です。
如何に大橋ユキが気持ち悪いか
この大橋ユキの描かれ方が実に本質的で気持ち悪い。
もう一人、いわゆる「サバサバ系」としてチコちゃんという女の子が出てくるのだけれど、この人も合せて余計気持ち悪い。だって、実際にいそうだから。
私事ですが、あたくしは大橋ユキみたいな子も、チコちゃんみたいな子も、両方好きです。なぜなら、浅はかに観るならどっちも「裏切らなそう」だから。
あたくしのような苦行のレベルでモテない男子にとって、最も恐ろしいのはなけなしのプライドをへし折られることです。彼女の答えを聞くのが怖いのではなく、答えを聞いて自分が自分で居られなくなることが怖いのです。こう書くと筋金入りのチキンですね。
そんな童貞男子にとって、最も安心できるのはピュアそうに見える大橋ユキでありチコちゃんです。
で、この2人が同時に出てきて直視できないような赤裸々な物語を展開する。
一気に読みきれなかったのも無理はないですね、当時のあたくしよ。
今読んだって大変だもの。キツイもの。無理だもの。
未だに童貞を捨てきれないのは、誇りでもあり恥ずかしいことでもある。
妻もいるし子どももいるけれど、だからっていつまでも童貞が抜け切れない。
だからこそ、いつまでも『サユリ1号』を読んで感動できるわけです。
[…] 『サユリ1号』で衝撃を受けて以来、ずっと読んでいる村上かつら先生。 […]
[…] 『サユリ1号』で衝撃を受けて以来、ずっと読んでいる村上かつら先生。 […]