人間は見たいものを見て、信じたいものを信じますからね。
位置NO.1325
「その赤ちゃんの性別はどっちだったと思う? 男だと思う? それとも女」真砂子は返事を待つように一拍おいたが、聖美が応じる前に自ら答えた。「男だったのよ。またしても男。きっとその赤ちゃんは、女の子だったら産まれてたはずなんだわ。
クレイジーな話を嬉々として読みたい時、あるよね。
位置NO.1336
「真砂子がそう思うのも無理ないんだよ。これだけいろいろ不幸が重なればね。 でも真砂子の最後の願いだけは、 天も聞き届けてくれたようなんだ。だからぼくらは、今こうして一緒にいることが出来る」
夫婦ネタというよりは単なるホラーですが。
位置NO.3213
生まれてくる子供は男の子か女の子かという話題でひとしきり盛り上がった後、惟文がふと思い出したようにひと言漏らした。 「そういえば、最近隣の 旦那 さん見かけないな。どうしたんだろう」
ひたすら怖い話。
そしていわゆる最後にポツリ一言エンド。
これは結婚が怖いのか、それとも話が怖いのか。
判断するのは読者ですね。