フェア・アンフェア論争に参戦します
アガサ・クリスティーの中でも誉れ高き作品であるこの『アクロイド殺人事件』。
犯人があまりに想定外のところから出てくるため、この作品が推理小説として「フェアかアンフェアか」が問題になるくらいだそうです。
[wpap service=”amazon” type=”detail” id=”B009DEMCHI” title=”アクロイド殺し (クリスティー文庫)”]
あたくしは正直、そんなにミステリーを読みつけていない上に、現代の本を主に読んできた人間から見るととそんなにアンフェアではないような気がします。正直、「そりゃあなしだろ!」と思わないでもないですが。
多分あたくしが本当のミステリーファンではない、というか熱心なミステリーファンではないからこそ、そう思えるんだと思います
自分が本当にミステリーが好きで好きで、ってんだったら、間違いなくアンフェア側に回っているでしょうね。
悔しくないんですな、はっきり言って。そもそも「犯人を当てられるわけがない」とすら思って読んでますからね。
とはいえ、二度読みする価値は確かにある!
この本をオススメいただいたのは、何を隠そう米粒写経の居島一平さん。
と言っても、個人的に勧められたわけではなく、ライブに行ったら
「みなさん、ぜひ読んでください!しかも何度も!」
と言っていたので。
ミーハーなあたくしはすらりと読んだのです、二度。
で、確かに、二度読みする価値があるなと思いました。
二度読みすることで、この完成度の高い本をやっと堪能しつくすことが出来るのだと感じます。
微に入り細に入り、トリックが張り巡らされているから、二度読む必要があるんですな。
しかも犯人の動向が2度目ならなお分かるので。
知恵袋にこんな質問が
で、ネットでいろんな人の意見を聞こうと思って調べていたら、こんな意見にあたりました。
まだ読んでいない人はあけないでください。ネタバレです。
《ネタバレあり》アガサ・クリスティー『アクロイド殺し』の結末がよくわかりません。
そう言われればそうかも。そんなに上手く事態は収拾しますかね。
むしろ、「真実がどんなに残酷でも明らかにする!」的なことを言ったのはポアロ自身だったような。
最後のポアロの言い方だと「今なら真実を有耶無耶に出来ますよ」と言っているようなものです。
って、違うかな。あたくしが浅はかなだけかしら。