『幻影博覧会』 冬目景でしか出せない世界観

この人の描く女性というのはどうしてこう、狂気と妖艶の間にいるのでしょうか。

和と洋が混在する帝都を舞台に、繰り広げられる事件とは―――!? 探偵松之宮&助手真夜が疾走する!! 冬目景がお贈りする懐古調ミステリアスファンタジー

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この「和と洋が混在」というのが冬目景の絵にぴったり。逆か。冬目景が書きたいから和と洋が混在する世界を舞台にしたのか。

どっちでもいいですが、純粋に読み手としてはこういう作品をどんどん出してほしいと思います。

先日改めて読んだ『羊のうた』も、えらくお気に入りましたが、これもなかなか良い。
伏線の乱暴な回収の仕方もまた、それはそれでいいかと思わせる絵の力があるから困ったもんだ。

舞台となった大正というのが、また、フィクションとして美しくていいですね。江戸と大正には勝手な浪漫を感じてしまうのです。

まとめ

誰がなんと言おうと筋が荒かろうと、あたくしは冬目景が好きなんだな、と思わせる作品でした。

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