『ブラック部活動』感想② やはり労働はクソなのか #ブラック部活動

部活ほどみんなに好かれているものもない。運動はもちろん、アニメだって部活なしじゃ成り立たないもののなんと多いことか。

部活は好きにやったらしい、でも、それに教師を突き合わせるのは、やっぱり義務じゃないでしょうね。

位置: 1,085
ある小学校の先生は、朝8時前には出勤し、授業準備から一日が始まる。 19 時過ぎには帰宅するものの、一部の仕事を持ち帰り、自宅で 22 時から 23 時の間に処理する。在校時間は約 11 時間 30 分で、先述の連合総研の調査における小学校教員の数値とほぼ同じである。  ある中学校の先生は、かなり朝が早く、部活動の朝練を指導するために、6時 30 分には学校に着いている。帰宅は 20 時で、在校時間は約 13 時間 30 分に達する。連合総研の調査よりも1時間 30 分も長い。

位置: 1,235
「教職調整額」(俸給の月額4%分の手当て。代わりに残業代が支払われない)によって超過勤務の自覚がなくなり、さらにはそれが献身的な教師像によって正当化されてしまうというのだ。

まーあくまで著者が出す例ですから。ある程度都合いいのを持ち出しているのはもちろんでしょうが、実際、こういう人、いると思う。あたくしの義理の母も教師ですが、相当ハードに働いている。しかも過疎の県なので給料はカットカットで。もー、やりきれないでしょ。

位置: 1,733
そして、「体罰」に関する報道において、なかなか触れられないことが一つある。それは、処分の重さである。  2015年度に「体罰」をはじめ、「わいせつ」「交通事故」などで懲戒処分や訓告等の処分を受けた公立学校の教員は、全国で6320人いる。これを細かく見てみると、車の「飲酒運転」では、 60 件の処分があり、うち約6割の 35 件がもっとも厳しい懲戒免職である。「わいせつ」行為においても処分は厳しく、224件中、約半数の118件が懲戒免職である。  他方で「体罰」では、721件の処分のうち懲戒免職はゼロ件である。被害のなかには、鼓膜損傷が8件、骨折・ねんざが 21 件ある。重大な傷害ではあるが、懲戒免職になることはない。なお、学校外で「傷害、暴行等及び刑法違反」を犯したケースは 61 件で、この場合には、8件が懲戒免職となっている。  ここから見えてくるのは、学校内で生徒に暴力を振るう教員は、教育界に守られているということである。顧問が生徒に「体罰」を振るったとしても、そしてさらにそれが過酷なものであったとしても、暴力は指導の一環あるいはその延長上の出来事と理解されるからである。

うちの高校でも、体罰常習犯がのさばっていました。あれは教育上、良くなかった。ま、反面教師という点では間違いなかった。ただ、あいつに人生を潰されたと思っている人も少なくないでしょう。

位置: 1,805
教員っていう仕事が独特なのは、自分が子どものときに受けて良かったことを大人になってからそのままやろうとする。だから部活動で良い思いをした人は部活動を頑張るんですよ。スポ根が良かった人はスポ根指導を良いと思っています。これを「教員の指導の再生産」と呼んでいます。

教員・教育に限らず、体罰や貧困だって再生産されちゃうんだから。
親だからこそ、この辺の問題はある程度腹くくって見守っていかないといけないところですな。
極論的だけど、面白かった。

The following two tabs change content below.
都内在住のおじさん。 3児の父。 座右の銘は『運も実力のウンチ』

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする