小津だなぁ、という映画。今のコンプラには合わないが、だからといって作品の価値は変わらないでしょう。
名匠・小津安二郎の遺作となった作品。老いと孤独をテーマに、妻に先立たれた初老男性と結婚適齢期を迎えた娘の心情を、ユーモラスかつ細やかに描き出す。サラリーマンの平山周平は妻に先立たれ、長女・路子に家事の一切を任せて暮らしている。友人に路子の縁談を持ちかけられても、結婚はまだ早いと聞き流してしまう。そんなある日、中学の同窓会に出席した平山は、酔い潰れた元恩師・佐久間を自宅に送り届ける。そこで彼らを迎えたのは、父の世話に追われて婚期を逃した佐久間の娘・伴子だった。それ以来、平山は路子の結婚を真剣に考えるようになり……。父を笠智衆、娘を岩下志麻が演じる。
また平山だね。本当に好きだな、平山姓。
海軍マーチの図なんか、なんとも言えず味がある。これは令和だからそう思うんだろうな。
また岩下志麻の綺麗なこと。ほれぼれとする。
そして杉村春子ね。あたくし、この人の意地の悪そうな感じ、大好きです。それも底意地が悪いんじゃなくて、ちょっと曲がっちゃっているだけって感じが。東京物語のパーマ屋の娘役も最高でありましたね。