本多猪四郎監督映画『ゴジラ』感想 初期衝動

子供の頃、父親と映画館に行ってみた記憶。もちろん、何度目かのリバイバル上映だったんだろうけどね。

1954年に東宝が製作・公開した特撮怪獣映画の金字塔。太平洋の沖合いで船舶が次々に沈没する事件が発生。数少ない生存者が、巨大な怪獣の目撃談をもたらす。古生物学者の山根博士や助手で娘の恵美子、その恋人でサルベージ機関の所長・尾形らで結成された調査団が事件現場近くに浮かぶ大戸島に派遣され、やがて彼らの前に怪獣が姿を現す。島の古い言い伝えから「ゴジラ」と命名された怪獣は、密かに生き残っていた太古の生物が、繰り返される水爆実験の放射能の影響で目を覚ましたものであるとされ、対応策が練られる。しかし、その強大な力に人間たちは成すすべもなく、東京に上陸したゴジラは街を火の海に変えていく。その頃、山根博士の愛弟子である科学者の芹沢は、ゴジラにも有効な恐るべき発明を実現させていた。その技術がいつか悪用されることを恐れ、使用をためらっていた芹沢だったが……。

当時は志村喬も、平田昭彦も知らなかった。

テーマが明確、特撮が可愛い、気持ちの良い映画。後のシリーズにはない、初期衝動があります。それは観ている側にも伝わる。

女性の描き方が古いのは御愛嬌。この時代のゴジラの吐く炎は、まだ「高熱」感があって好きなんだよね。これが終戦9年で公開されているんだから、日本の映画人は頑張ったよね。

By 写楽斎ジョニー

都内在住のおじさん。 3児の父。 座右の銘は『運も実力のウンチ』

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