この手のコメディ、嫌いじゃないです。
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大晦日、様々なイベントが目白押しでごった返すホテル・アバンティ。そんな時に副支配人の新堂は別れた妻と再会。妻は再婚していたが、その再婚相手はホテルの目の上のタンコブであるコールガールのヨウコと浮気を。そんなことは知らぬ新堂は、つい元妻に見栄を張って大嘘をついてしまう……。という話はごく1部。主な登場人物だけで20名以上もおり、それらの人々が織りなす2時間の物語がリアルタイムで、しかも絶妙に絡み合って展開していく。面白いのは舞台っぽいところ。あえて1シーン1カットにこだわった撮影が舞台っぽさを強調し、ちょっとやりすぎではと思える笑いの要素(特殊メイクなども含めて)も引っ掛かることなくサラリと見せてしまうのだ。三谷ワールドは全開だし、俳優たちの演技合戦も相当に楽しい。観て損なしの作品だ。(横森文)
とにかく話が長い。
”様々な人物たちに寄る様々な珍騒動”が集約する感じは嫌いじゃないのです。
敬愛する森見登美彦氏の『夜は短し歩けよ乙女』もそんな感じですよね。
根本はきらいじゃないんです、この話。
ただね。どうしてかね。100点とはいえないのは。
集約のさせ方が雑だったり、後味が悪かったり。
なんでしょ。『みんなの家』『ラヂオの時間』『12人の優しい日本人』ほどの感動はないですね。
テンポもよく、コンセプトも悪く無い。
けれども良くない、となると、ちょっとした問題かしら。
後味が悪かったのは、鹿の交配の学会さん。
あれ、ぶち壊されただけですよね……?