男の理想、女の憧れ。そういう意味じゃ、『ときかけ』と似てませんかね。
別に似てなくても良いんですがね。
1920年代のアメリカの上流階級を舞台に、ある富豪の過去を通して非常な社会の現実を描いた作品。ニューヨーク郊外の豪邸でジェイ・ギャツビーは毎夜パーティーを催していた。すべてはかつて愛し、今は富豪の妻となったデイジーと再会を果たすためだった。やがて巡りあい惹かれあう二人だったが…。
アメリカでは5回も映画化されたそう。
そんなに愛される作品なら、と思い、とりあえず一番評判のいい1974年版を。
まず感想からいうと、つまらなくはないけど、何でそこまで評判に?とは思う程度の作品。
筋書も演出も、ロマンティックかもしれないけど、伝説的な作品とは到底思えませんでした。
んで、このサイトを観て眼からウロコ。
そうなのね。
1920年代という栄光の時代への渇望と、ロマンティックな演出への渇望。
そういう“アメリカ独特の風土”のようなものが共有できてこその理解ということでしょうか。『フォレスト・ガンプ』みたいね。
とはいえ、自分には理解できない部分も多くて。
ここまでパーフェクトなギャツビーが、どうして金満で薄情なデイジーに拘るのか。
人の幸せを潰す権利は、一途な男にならあるのか。
そもそも、金持ち文化が鼻持ちならねぇ。
などなど。
黄金の1920年代も不倫も復讐もダンスも車も、そこまで好きじゃないあたくしには普通のロマンティックな映画としか思えませんでした。ちゃんちゃん。