黒澤明監督作品『まあだだよ』感想 所ジョージがハマってる

あたくしも内田百閒好き。

黒澤明監督が敬愛する随筆家・内田百閒と教え子たちの交流を、ほのぼのとしたタッチで描いた監督83才の遺作となった作品。作家活動に専念するために教師を退職する百閒先生。しかし教え子たちは百閒先生の家を訪れるようになる。先生の家を舞台に、先生と教え子を巡る様々なエピソードが人情味豊かに綴られていく。先生の誕生会での「もういいかい(死んだかい)?」「まあだだよ」との『かくれんぼ』の台詞そのままに、叙情詩のような情景を織りまぜた、黒澤監督得意のヒューマンドラマ。

黒澤明監督の遺作だそうな。どですかでん路線、とでも言うべきか。

内容は『ノラや』や『阿房列車』あたりから、ちょっとずつ持ってきている感じ。あたくしは原作を知っているから楽しく観れたけど、映画単体として成立しているかどうかは怪しい。

そもそも内田百閒としては、ちょっと可愛すぎる気がするんですよね。この松村達雄さん。
もうちょっと偏屈さがほしい気もする。

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