宮﨑駿氏の丁寧な生き方

遅れ馳せながら、NHKの番組を観ました。

偏屈な職人気質の人なんだろうなぁ、と噂だけで思っていたのですが、思っていたイメージと実際動いているのを観た印象はだいぶ違いました。
いや、偏屈な職人には違いないんでしょうけど。

まず、動きが機敏です。
後期高齢者とは思えない身のこなし。
ペンさばきの素早さはもちろんですが、普段の動きから若々しい。

そして、生き方が丁寧。
彼の手にかかって廃業していったアニメーターは星の数ほどいるそうで、そういう噂ばかり先入してしまっていたのですが、実際に彼の生き方(といっても編集されたものですが)を観ていると、それはそれとして、彼の丁寧さが伝わってきました。

コーヒーを手で入れる様、鳥に餌をあげる様、タバコを咥えながら何か考える様。
とても丁寧。

彼の圧倒的な存在に、魅せられて付いていって、でも付いて行けなくなってでも離れられなくて。そんな風に周りの人を廃してしまってきたのではないか。勝手にそんな風に思いました。

最近、糸井重里さんのアエラを読んだのですが、その中に印象的なフレーズがありました。

『ちゃんとメシ食って、風呂入って、寝てる人にはかなわない』ってね。
でも、これはおそらく、「丁寧に生きろ」ということだと思うのです。毎日飯食って風呂入って寝ろ、という意味ではない。

毎日を丁寧に生きる。それに結果がついてくる。そういうことなんじゃないですかね。

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