ちょいと小噺!おじさんの趣味のポータルサイト

『O.B.』1巻 中村明日美子著 行間の使い方の妙がすげぇ

空白の使い方が絶妙

[amazonjs asin=”4863494106″ locale=”JP” title=”O.B.1 (EDGE COMIX)”]

「BL」についてはだいぶ世間の認知度が上がってきましたよね。
もはやBoysLoveの略だってことは言わなくても通じます。

はっきり言うならば、「BLが好きか?」と聞かれれば「BLだから好きとか嫌いとかはない」と答えます。
男のあたくしですが、男同士の恋愛そのものには興味ありません。
けれど、BL作品には耽美で、絵や登場人物の関係性が非常に繊細なものが多く、漫画として非常に優れてます。

例えば、個人的にはラブステージはそんなに好みではありません。
主観ですが、耽美でも繊細でもないからです。
ギャグは多いし、ギミックも多彩だけど、好みじゃないのです。
あたくしだって好みくらい語ります。

その点、この『O.B.』なんかは実に繊細。
残虐なシーンはないけど、残酷なシーンは多いす。

どうです、この行間!
思わず濡れるわー濡れるわー。

きっと谷崎が女に産まれていたら

BL好きになっていたでしょう。
これはファンだからこそ、結構リアルにそう思います。
彼は誰よりも女性が好きで、だからこそ、女性に生まれていたら男性同士に萌えていたのでありましょう。

とにかく台詞やコマの間の行間がハンパなくってロマンチック。
これは「濡れる!」というよりは「勃つ!」というのが正しい反応でしょう。

二巻ももう出ていますし、積極的に読んでいこうと思います。

モバイルバージョンを終了