ヴァン・ダイン著『僧正殺人事件』感想 コック・ロビンなだけ

古典中の古典。
ちなみに、何度も「せいそう」と読んでしまう。「そうじょう」が正しい。でも、ぶっちゃけ「ビショップ殺人事件」って言ってもらったほうが馴染む。僧正なんてビショップ同等かそれ以上に馴染みがない。

一 誰が殺した、コック・ロビン

どうしてもこれになってしまう。それくらい、日本人にはマザー・グースは馴染みがない。やっぱり日本でやるなら、獄門島みたいに手毬唄か、俳句になぞらえたほうが面白かろう。

二 アーチェリー場

もう嫌な予感しかしない。ベルを巡る色恋に混ざって殺人起きるんだろうなーという。正解なんだけどね。

十二 深夜の訪問

この辺、妙に面白いんだよね。奉仕と犠牲の生活に意義を見出しちゃった人。あたくしも仕事で関わったことあるわ。

二十 ネメシス

後出しジャンケンは、やや卑怯でもあるので、効果的に使わないとね。

二十一 数字と殺人

撒き餌をするなぁ。

二十二 トランプの家

しっかりと犯人像を認識しつつ。

二十三 衝撃

結局、イプセンの劇の中に、正解がある。
しかしこれは全く本格ではない。物語として面白いかもしれないけど、イプセン知らなきゃ解けない謎。

二十四 最後の幕

探偵が法律違反を犯すシーン。
スマートじゃない、からこそ効果的なんだろうけど。

二十六 ヒースの疑問

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