映画『桜の園』 やっぱり1990年版は面白かった

先日、2008年版を観たので、やっぱり1990年版も観たくなって。

  女子校の演劇部を舞台にした吉田秋生の同名の少女漫画を、自身も演劇部だったという中原 俊が映画化。高校の創立記念日に演劇部が毎年演じているチエホフの『 桜の園』。開演当日、部員が補導されたり、主演の女の子が自信喪失で逃げ出したくなったり、優等生の部長が突然パーマをかけてきたり、少女たちの揺れ動く心を、繊細なタッチでやさしく包みこむように描いた名作である。

いい百合だわー、これ。理想の百合。
なんて、今風の言葉で飾ってしまう32歳のおじさん。

しかし、尊い。
この愛情と友情と、その他諸々と。ごっちゃごっちゃな感じが、ほどよくまとまらずに96分に入ってて。この“まとまらなさ”が、また良いんだな。
分かりやすい物語に落とし込まない、というかね。

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吉田秋生さんの原作、あたくしも大好きなんですが、まだ絵が安定してなくて、物語が分かりづらい。
話の筋が見えてくるととてつもなく面白いのですが、そこまで根気よく読まないといけない。

それに比べると、この映画は素晴らしい。
原作のとっつきにくさというかわかりづらさを見事にカバーしてて、映像も綺麗だし劇伴も納得。

とくに、最後に流れるこの曲ね。

今、この曲使うと“二番煎じ”感が異様なまでに出てしまい、邪魔でしょうけれど。
ドビュッシーの『月の光』とかサティの『ジムノペティ』とかと同列の“逆に恥ずかしい”感じね。

話がそれました。
素晴らしい作品。素晴しき哉、百合。

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