『市馬・二楽 新春の会』 市馬さんは、やっぱりキレイだ

所作の綺麗さ、洒脱さ。
このあたりは市馬師匠の右に出る人はいないような気がしますな。

まずは地元・鶴川出身の小はぜさん。
大師匠である小三治師匠との思い出話には、思わず「ありそう」と思って笑ってしまいました。弟子、孫弟子に対する小三治師匠ってどんな感じなんでしょうか。

続いて市馬師匠の七段目。
今時は忠臣蔵だって知らない人が多いってのに。七段目。
市馬師匠の変わらない信念をみる気がします。

何と言っても所作の綺麗さね。
芝居のことを悪く言っていましたが、喉の使いぷり、芝居の動きぷりを観る限り、とてもそんなふうに思っているとは思えません。
むしろ「好き」なんでしょうね。だからこそ、あれほど上手くやれる。

それから二楽師匠の髪切り。
妻がリクエストに答えてもらっていました。羨ましい。
七福神、というリクエストもありましたね。
あれはいいね。家に飾っておきたい。

んでもって、トリネタは『味噌蔵』。
小さん師匠からなんでしょうか。
どうしても味噌蔵というと扇橋師匠や小三治師匠を思い出します。

市馬師匠の『味噌蔵』も良かった。
温まりの塊、どがちゃかの下りもしっかりやっていてね。
うーん、刺し身に酢の物に田楽で飲みたくなりました。

やっぱり落語っていいなぁとしみじみ思える、素晴らしい会でした。

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