観ましたか、皆さん、第27話『真実を知るとき』!!
いよいよ虚淵節が炸裂してまいりました。ほんっと、この人の脚本は偏っていて面白い!!
なにより、最近の鎧武では登場人物の立ち位置がはっきりしてきましたね。
今回はさらっとそのあたり、おさらいしてみたいと思います。
1.葛葉紘汰=熱血バカ。
虚淵さんの描く物語で、熱血バカが主役をやるってのは意外と珍しいことだと感じます。
鹿目まどかやレド、アインはそれぞれ、ちょっと癖のあるキャラクターですよね。
その点、葛葉紘汰は昭和ライダー的な要素も多いです。
今をときめく福士蒼汰君が演じた如月弦太朗的のほうが的を射ているかな。
ちょっと「ゆとり」的、「みんな違ってみんな良い」的な熱血バカです。
2.呉島貴虎=暁美ほむら
『まどか☆マギカ』でいうところのほむらちゃんはまさかの呉島主任。
今回の27話で明らかになりましたね。
「真実を知っていながら、それでも自分が十字架を背負って最後まで信じる道を進む」というロマンチスト。
最初悪役に描かれていたところも同じです。
「実は主人公に一番近い位置に居れるバカ」という点でもそうかも。
とにかく後半になればなるほど愛おしいキャラクターですね。
3.呉島光実=愛すべきコンプレックス蝙蝠
この人物こそ、もっとも我々から遠く、愛らしいと言えます。
兄の貴虎にコンプレックスを抱き、主人公の紘汰にもコンプレックスを抱き、そしてコンプレックスを爆発させたところで、駆紋戒斗を引き立てる脇役になる。
運命のいたずらといえば聞こえはいいですが、結局蝙蝠男であることには変わらず、そして自らそれを望んで引き受けたとはいえ、何だか悲劇のヒーロー面している感じが抜けない。
だからこそ、愛せる。もっとも愚かであるかもしれません。
4.駆紋戒斗=ベジータ
まさにベジータです。
嫉妬に狂ってを打った光実に対し、「確かに(紘汰と光実が『仲間割れ』をしたこととその理由は)俺の知ったことではない」としながらも、だが、「紘汰は邪魔だが敵ではない」とキュンキュンするようなことを言い、最後には「強い奴(紘汰)を背中から撃ったお前みたいなやつが敵だ!」と言う。
まさに理想のライバル。100点のライバルですよ。
個人的には紘汰よりも正統派イケメンなところもポイント高いです。
イケメンは実はライバル役こそ似合うのです。レッドよりブラックがイケメンであるべき、というスタンスです。
これからも仮面ライダー鎧武から目が離せません。
日曜日、寝ている場合じゃないぜよ!!
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