小津安二郎監督『東京物語』感想 尾道弁がよいですなぁ、そうですなぁ

笠智衆という役者。『風立ちぬ』を庵野が声優やったみたいなことなのかな。情報量をあえて減らすことで物語を立たせる、という手法。

名匠・小津安二郎の代表作で、東京で暮らす子どもたちを訪ねた老夫婦の姿を通し、戦後日本における家族関係の変化を描いた不朽の名作。ローポジションやカメラの固定といった“小津調”と形容される独自の技法で、親子の関係を丁寧に描き出す。尾道で暮らす老夫婦・周吉ととみは、東京で暮らす子どもたちを訪ねるため久々に上京する。しかし医者の長男・幸一も美容院を営む長女・志げもそれぞれの生活に忙しく、両親を構ってばかりいられない。唯一、戦死した次男の妻・紀子だけが彼らに優しい心遣いを見せるのだった。

かつては「好きなタイプは原節子です」と言っていた痛々しいあたくし。老害青年でしたね。いまは杉村春子がいい味出してると思う。生活感があっていい。

酔っ払ったお父さんが「正直息子にはがっかりしている」と話すシーンに胸が熱くなった。親父は自分をどうみているんだろう。

古いことに意味があるタイプの古典ではなく、普遍的なテーマを扱っているから意味がある古典。間違いない名作。『東京家族』には出せていない何かがあるよね。なんだろう。

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都内在住のおじさん。 3児の父。 座右の銘は『運も実力のウンチ』

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