原作は読みました。それこそ、10数年以上前じゃないかな?
古典を愛する二つ目の落語家、今昔亭三つ葉。
思うように腕もあがらず、悩んでいる彼のもとに、「落語を、話し方を習いたい」とワケありの3人が集まってくる。
すこぶる不愛想で口下手な美人・十河五月、勝気なためにクラスになじめない大阪から引っ越してきた少年・村林優、毒舌でいかつい面相の元プロ野球選手・湯河原太一。
ひょんなことから「話し方教室」を開くことになった三つ葉だが、3人は集まるごとに言い争い、なかなか落語も覚えない。
想いを寄せていた女性には結婚相手がいることを知り、ますます落ち込む三つ葉。
しかし、「落語が好きだ」という強い気持ちに突き動かされ、師匠・小三文の十八番「火焔太鼓」に挑戦することを決意する。
はたして、それぞれの気持ち、本当の想いは、伝わるのだろうか・・・・・・。
ネタは好みなんですよ。
落語家が出てくる映画は、それだけで好き。
贔屓の引き倒しですな。
ただなぁ、サゲがイマイチだったかな。
何だか恋愛に落とし込まれたようで。
引っ掛かりがない反面、心にもさほど残らなかったというか。
話の中のほうのテンポは好きだったんですけどね。
村林の役の子ども、いい具合の関西ジャリ感でてたし、松重さんも良かった。野球選手の体つきじゃないけど、画面を観ながらの毒づき方、いい味。
とすると、やっぱりヒロインとのサゲかしら。
カタルシスというか、うわっとくるようなものが、弱かった気がします。
原作もそうだったかも。結構、あっさりとした味付けだったような気がしてきましたね。
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