映画『あげまん』 昭和の風が流れている作品

「人間にとって人間を自由にするくらい楽しいことはない」とのこと。至言ですな。

伊丹十三監督作品がついに単品DVD化!男にツキをもたらす女“あげまん”のナヨコと、彼女を取り巻く男たちの様子を描いた作品。

伊丹作品らしい、筋よりも枝葉が面白い印象です。

話中に含まれている、男尊女卑であったり、昭和の価値観であったり、芸者文化、二号文化などなど。
どれも、今の時代にはカロリーが高すぎます。
それだけ、世間がフラットになってきたということなんでしょうが。

あと、これを観ると、監督・伊丹十三氏は、主演で奥さんの宮本信子氏のことが本当に好きなんだなぁとわかります。
『月光の囁き』的に言うと「すべてを見たい」というやつ。
泣く信子、喜ぶ信子、悔しがる信子……。

映画の中に出てくる宮本信子の演技・100面相に感心し、ますます好きになったでしょうね。

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都内在住のおじさん。 3児の父。 座右の銘は『運も実力のウンチ』

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