小津安二郎監督『お早う』感想 センキュー!アイラビュー!

チバユウスケ以前に最も「アイラビュー」が似合った男。

小津監督の喜劇作家としての手腕が冴える傑作――― 生の真実にさりげなく触れる晩年の小津の成熟したドラマ。 新興住宅地に住む林一家。この新興住宅地に住む子供達の間では奇妙なおなら遊びがはやっていた。子供達の最大の関心事は、まだ出始めたばかりのテレビである。林家の実、勇兄弟もテレビを見る為に、勉強そっちのけで近所に出かける毎日だった。ある日、両親にテレビをせがんで、叱られたことから、この兄弟は誰とも口をきかないというだんまりストを決行することにする。

好きなんだよなぁ、この兄弟。みんな好きだよね、きっと。

ちょっと原作サザエさん的なところもあって、風刺的というかカツオ的というか。それが「挨拶とか無駄と思えるようなことって大事だよね」という表層的な意味をしみじみと納得させてくれる。

テレビを総白痴化の権化とみなす笠智衆。これをもって「小津は予見していた!」みたいな意見を散見するんだけど、逆だよね?と思う。

この映画の本質は『「うんこ、おなら」は最高のエンタメテーマだ!』ということだと思うんだ。

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