映画『裏窓』感想 ご都合主義、大好きです。

いや、これフィクションとはいえ、かなり無理がある。けど、面白い。

ヒッチコックの最高傑作と評される一級サスペンス。自由気ままな生活を送っていたカメラマンがケガをし、車いすの生活を強いられる。部屋から一歩も出られず暇を持て余した彼は、隣人の生活をのぞき見る楽しさを覚える。ある日、ケンカの絶えない夫婦の妻がこつ然と姿を消す。夫の行動に不審を抱いた彼は警察に相談するが……。物語は1セットで展開されるが、構成とカメラワークが秀逸で視聴者はスクリーンとの一体感さえ感じられる。

ご都合主義にもほどがあるでしょう。軒並みカーテン閉めないなんて。
当時のアメリカってそうだったのか?1954年製作らしいが。

ジェームス・スチュワートのタレ目ぷりがセクシーか。グレース・ケリーは美しいね。マリリン・モンローと対照的らしい。モンローが明るくセクシーなら、ケリーはクール・ビューティーなんだとか。モナコ公国公妃だったらし。
ま、あたくしにとっちゃ、モンローもケリーもセクシーだけどね。ビューティー?いやいや。それに及ぶには、どっちも品に欠ける気がします。

まぁ、「この世にカーテンがなかったら」というご都合主義が飲み込めれば、これくらい面白い話もないね。素晴らしい。こういう閉じた世界での展開は、舞台的で大変によろしゅうございますね。

音楽も素敵。
また、最初と最後の顛末連動感、さすがっすね。ベッドで骨折→両足骨折のハッピーエンド感。サスペンスの巨匠と崇められるだけのことはある。

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