全然「リオの男」じゃないけどな!
映画のタイトルこそ、『リオの男』ですが、主人公は生粋のフランス人です。
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休暇のためにパリを訪れたら、パリにいる婚約者が何者かにさらわれた!
急いで取り返さなきゃ!みたいな噺。
よくある「行って帰ってくる」映画で、「恋人を取り返すため」という理由まで、王道。
衒いなく王道を行けることに、あたくしは既に眩しさを感じます。
ルパンの元ネタ、ってぇかほとんどルパンじゃねぇの
主事項を演じるジャン=ポール・ベルモンド氏は、猿顔です。
見事に猿顔。そして若干小柄で、細くて。
ほとんどルパン三世そのものです。
モンキー・パンチ氏はこの映画を観てルパンを作った、と言われますが、まさに。
これに「大泥棒」という要素を加えればルパンの出来上がりですね。
今回の映画では「盗人を相手に恋人を取り返す」という立場でしたが。
ジャン・ポール・ベルモンドはルパン? (action scene) Film Cut… 投稿者 spyagent0011
動きの軽快さといい、よく出来た実写版ルパンでした。
衒いがなくて面白い!
王道を王道として、小気味良くシナリオを展開してくるこの作品に、あたくし、メロメロでありんす。
面白いんですよ。1964年の映画ですから、ちょうど東京オリンピックの時ですか。
リオの街の経済発展中の感じ、ブラジリアの都市開発中の感じ、ちょうど日本と同じくらいの状態な印象があります。
特にブラジリア。今行くと、近未来的な印象すら受ける大都市ですが、当時は砂漠のまっただ中だったんですね。
ここにででーんと街を作る。はぁー、やっぱり南米の人の考え方はスケールがデカいや。
とにかく面白かった『リオの男』、また観たい名作です。
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