「下降史観」と「団菊爺(だんぎくじじい)」

世の中には知らない言葉が多すぎます。おのれの無教養を恥じ入るばかり。

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「昔は良かった」下降史観

「下降史観」とは、簡単にいえば「昔は良かった」とする歴史観のこと。
何でもかんでも、「昔は良かった」「今はダメだ」とする二元論で片付けようとする考え方です。

あたくしは「今のほうが昔より基本的に良い」とする考え方なので、いわゆる反対語の「上昇史観」なので、同窓会とかで違和感を感じることしきり。

「昔はあんな感じで恥ずかしかったな」「黒歴史を共有しようぜ」そういうノリで同窓会に行ったとしても、あまり話は合いませんね。
カラオケ行っても、微妙。
そもそも昔から、小室ファミリーの歌とか、モーニング娘。とか、好きじゃなかったですからねぇ。

「団菊爺」も同じ

「団菊爺」という言葉もあるようで。

團菊爺(だんぎく じじい)・菊吉爺(きくきち じじい)は、歌舞伎の好劇家間で用いられる俗語・隠語の一種。
明治の九代目市川團十郎・五代目尾上菊五郎、あるいは戦前の六代目尾上菊五郎・初代中村吉右衛門こそが最高の役者であるという信念に基き、彼らに今の役者は遠く及ばないという下降史観によって役者や舞台を批判する老人のことを、それよりも若い世代が揶揄的に、あるいは老人自身が自嘲的に言う言葉。多くの場合、自分は過去の名優の舞台を実見することができたが、それより若い世代は彼らを見ることができない、というひそかな優越感をもとにして、「彼らの舞台こそがほんとうの歌舞伎である(しかしながら彼らはもはや死に、今となっては「ほんとうの歌舞伎」というものを見ることは不可能である)」といった主張をするために、実際にそれらの名優を見られなかった世代からは一種の嫉妬と羨望を抱かれやすい。
ウィキペディアより

これも「昔は良かった」ということ。
ただ、自嘲的に使う言葉であるというのが救いかしらね。
人のことを「あの団菊爺が」とか言っちゃダメってことね。

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都内在住のおじさん。 3児の父。 座右の銘は『運も実力のウンチ』

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