暑い中やることが偉くはない
もうね、声を大にして言いたいのですよ。
甲子園は「残酷ショー」ですか、ってね。暑い中100球以上投げることが、どんだけ異常なことか。
そんな中でも頑張って、腕がちぎれても構わないとばかりに投げる球児たち。
そしてそれを良しとする風潮。
あたくしは信じられません。
「野球は太陽のもとでやるものだ」というのはカブスの伝説のオーナー・フィリップ・リグレーの言葉ですが、あれは日本の夏を知らないから言える言葉であってです。仮に知っていても、シカゴには関係ないから言えるのであって。
暑いものは暑いし、そんな中でやる野球に健全性なんてないですよ。
真剣にやるのは当然ですが、今はドームとかあるんだからさ。
「甲子園でやるから良いんだ!」って人もいますが、他の球場でやったら魅力が落ちるものですかね。
武道館でやろうが、埼玉スタジアムでやろうが、丸の内でやろうが被災地でやろうが、良いものは良い。それで良いじゃないですか。
だからあたくしは二軍戦を観る
だからね、あたくしはナイターの野球を観るんです。
しかも二軍戦。これ最高ね。
涼しいし、食べ物の持ち込みにうるさいこと言わないし、何より空いてます。
子連れで行ったのですが、子どもはその辺をブラブラしてて、それでも十分なほどに空いているんです。
これが良い。
ビールやワインを飲みながら、適当に枝豆やそら豆を食べて、そんで夜風に吹かれる。
最高です。
神宮やハマスタもいいんですけど、やっぱり人が多いですからね。
ある程度客席に余裕があったほうが、夏はいいですよ。風が通って涼しくて。
野球のレベルも高かったり低かったりで、大変に和みます。
草野球の延長のようなプレーも飛び出して、思わず「野球ってこういうスポーツだったよな」と納得してしまうほど。
そうです、夏だからこそ、ナイターの二軍戦なのです。
最新記事 by 写楽斎ジョニー (全て見る)
- 車谷長吉著『錢金について』感想 車谷氏の金銭観、聞きたい - 2023年12月6日
- ヴァン・ダイン著『僧正殺人事件』感想 コック・ロビンなだけ - 2023年11月30日
- 黒沢清監督映画『cure』感想 役所広司の存在感 - 2023年11月29日