OVAにもなったんすよね。
高校生の高城一砂は、幼い頃に別れた一つ年上の姉・千砂と再会し、高城家に代々伝わる「病」のことを聞く。その「病」は、発病すると「吸血鬼」のように、他人の血が欲しくなるという。やがて発病し、発作に苦しむ一砂に千砂は自らの血を与えるが……。
高校のころ、こういう雰囲気に憧れに憧れて、擦り切れるほど読んだ記憶があります。一砂のような特別な高校生になりたかった。いわゆる反抗期というか思春期ですな。
結果、病にもなれず八重樫さんのような女の子とも付き合えず。
人生そんなもんです。
しばらく読むことはなかったのですが、大人になって改めて読むと……。やっぱり面白い。一砂のようになりたい、とは思わなくなりましたが、文学作品として良く出来てる。マンガという形態を取りながらも、その魅力はそのカテゴリに収まりきらない、もっというと日本コンテンツ史に残るような名作だと思います。
なんて、ね。思い入れも多分に入った評価ですな。青春ですから、あたくしの。
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