乳飲み子連れでは行きづらい。
[amazonjs asin=”406281224X” locale=”JP” title=”秘境アジア骨董仕入れ旅――お宝ハンター命がけの「黄金郷」冒険記 (講談社+α文庫)”]
タフな交渉術と確かな骨董を観る眼が必須の旅。
「災難は向こうから逃げてくれる、幸福は蹴つまずくほどやってくる」をモットーに、ゲリラ地帯をくぐり抜け、崖にかかった丸太の橋を渡り、携帯ミサイルを横目で見ながら、手に汗握る駆け引きの末に掴んだ世紀のお宝の数々。サラリーマンから転職した骨董ハンターがアジアを駆けめぐる、痛快冒険記。
まったくもって、旅に出たい。
小さな2児をもつあたくしには国内旅行だって難しいのに。
だから、代わりに書に旅を求めるの。
骨董を観る眼がないから、骨董仕入れは無理だけど、タフなネゴシエートをしたりしてアジアを放浪したい。あぁ、学生時代が懐かしい。
「ダンナ。この皿ね、隣のサンジェイが三千ルピーだったら買うと言っているのだよ。渋ちんのサンジェイが三千も出すなんて尋常じゃないからね」
そうか、親父は物がわかってなくて山勘でやってるなとこれで読めた。口は災いの元、知らぬは大損という骨董の定石どおりだ。これで皿は僕のものだ。
「骨董ディーラーは売り手の話を細心の注意で聞く」そうするとその買い付け品の値段がクリアーに見えてくるものだ。この店主は三千ドルと言った。通常このあたりの吹っかけ値段は十倍も二十倍も言ってくるから、隣のサンジェイがどうのこうの言おうと彼の胸算用は千ルピーくらいのものだろう。それに五百でもつけてやれば、おそらくこちらに歩み寄ってくると算盤をはじいた。
at location 1439
いいなぁ。スリリングで。
早くうちの子、大きくならないかしら。
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