チェーン店を馬鹿にする人はチェーン店に泣けばいい。
雑誌『散歩の達人』の連載エッセイ、待望の文庫化!収録されているのは、吉野家、ロイヤルホスト、CoCo壱番屋、びっくりドンキー、餃子の王将、シェーキーズ、とんかつ和幸、サイゼリヤ、かっぱ寿司、レッドロブスター、牛角、マクドナルド、蒙古タンメン中本、築地銀だこ、日高屋、バーミヤン、すき屋、てんや、リンガーハット等、おなじみのチェーン店ばかり。著者独自の視点から、各店の魅力と栄枯盛衰を綴る。
あたくしもグルメぶってチェーン店を敬遠していた時期がありました。浅はかでした。チェーン店は気軽に入れて値段も知れてて、何より本やタブレット読んでも怒られない。
長居できない系の店でダラダラ過ごすのは気が引けますけど、ファミレスならドヤ顔で構えていられる。これがでかい。
あたくしなんざ、今や平気で3~4時間位ファミレス居られます。漫画読んだり小説読んだりしながら、ね。
位置: 101
筆者の身近なところにも四国出身者がいるのだが、奴は東京に来てから決してうどんを食べようとしない。得てして西の人間は温厚な奴ほどことうどんのことになるとアングロサクソン並みに攻撃的になり「関東のうどんなんて食えへんわ、キー!」とヒスを起こす。位置: 127
これがヤマディアン保護地区、所沢の山田うどん愛好者の模範解答である。「山田」へ食べに行くモチベーションの上位に「ウマいから」という項目はない。だが、そこには最低限の喜びがある。安くて味が濃くて腹いっぱい。位置: 579
ファミレス界に存在するオニグラとしては間違いなくNO.1であろう珠玉の一杯は、かのマリリンモンローがジョー・ディマジオと新婚旅行で来日したときに3日連続食べたというロイヤルすぎる逸話を持つ中毒スープ。このオニグラのウマさだけは、マリリンが好もうが、ゴブリンが憎もうが、揺るぎない本物である。さらにドリンクの「トロピカルアイスティ」、それと「コスモドリア」あたりがロイホ自慢の三大メニューか。
上ははなまるうどん、中が山田うどん、下がロイヤルホストの話。
正直、あたくしもうどん屋で言えばはなまるうどん派。丸亀製麺とかには行く気がしません。いりこだし最高。
山田うどんは 昔から目をつけていて一度は行ってみたいと思っております。特に噂のもつ煮ですね。パンチ。食べてみたい でも大体は郊外にあって、特にパンチは酒の肴だからなかなか食べに行くことができていません。
ロイヤルホストなんかちょっとお高くて手が出ない。そのうち躊躇なくロイヤルホストに行けるようになりたいというのが当座のあたくしの夢ですね。
位置: 1,045
まず、県民のほとんどはくるまやは神奈川県民の足でもあるバス会社、神奈川中央交通・通称「神奈中」が運営するラーメン屋と刷り込まれ(当時は営業所の近くに店舗があった)、そのことから神奈川限定のラーメンチェーンだとすら思い込んでいる節があった。
確かに、90年代までは神奈川県内にあった多くのくるまやは神奈中がFC契約をしていたことは事実。しかし、94年にくるまや本体の経営が火のクルマとなって、会社更生法が適用されるようになると、00年に神奈中はFC契約を解消。その後神奈川のくるまやの多くは「らーめん花樂」として生まれ変わる。位置: 1,312
97年、群馬県のとあるスーパーで産声をアゲた「築地 銀だこ」である。いや、ジャンヌ・ダルクでは語弊があるか。彼女は火あぶりとなり命を落としたが、このジャンク・ダコは油で揚げて100年の命を得たのだ。 掟破りの〝揚げタコ〟である。外はカリカリの中はトロトロ。ふわトロという相反する二つの食感を揚げることでより強固に押し出せるカリトロのハーモニー。
らーめん花樂の品のない味の濃さ、大好きです。味が濃いものは基本的に品がないと言ってばかりしていた時代もありましたが、今や逆。むしろ味が均一でノスタルジーだけで食べられるようになりました。それは決して短所ではなく、研ぎ澄まされた長所であるように今は思っています。
また、読んでいると食べたくなるから不思議。特に銀だこ最近私の家の近くの銀だこが亡くなりまして駅前に移転になりました。もっと通っておけば良かったなんて、今は普通に思っています。
語りがいがあり過ぎ。稿を改めます。
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