『ガールズ&パンツァー 劇場版』 稀に見る良いオールスター映画

アニメの映画化としては相当いい仕上がりでした。

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関心したのはオールスター感。
仮面ライダーや戦隊ものでも、オールスターになった途端に内容が薄く、見せ場は均等で、新鮮さのないものになりがちでした。

ところが本作。
これがオールスタームービーとしては相当いい出来で。
まんべんなくいろんなキャラクターに見せ場を与えたオールスター映画でありながら、それなりにストーリーも筋が通っていました。

また、TV版で出てきたキャラクターたちへはより人間性に深みをもたせるつくりになっていて、ガルパンの世界がもっと好きになること請け合いの出来。
特に、カチューシャのシーンなんか、分かっててもウルッときます。
おぢさんは簡単だね。

加えて、劇場版初登場のキャラクターも中々愛らしくて。
OVAを観ていない自分にとっては初見のフィンランド勢。
継続戦争から名前をとった継続高校として出場していて、キャラクターの名前もミカにアキ。確かに日本語にしても違和感ないですが、明らかにカウリスマキ兄弟からの名前の引用。いいセンスしてますなぁ。
どことなくスナフキンなのは日本人のフィンランド感の現れでしょうか。本当のところはどうなんでしょ。みんなスナフキンみたいな国民性なのかしら。

BT-42突撃砲

リンク先より引用

あと、チハタン高校?
ちょっと特攻精神にあふれてて、観てて痛い。あれ観て右の人たちは怒ったりしないのだろうか。少なくとも、あたくしはちょっと不快でしたね。洒落といえば洒落なんだけどもね。

とはいえ、冷めさせない物語展開、懐かしのメンバー勢揃い感、劇場版ならではの熱い映像、耳が痛いほどの砲弾音。どれも素晴らしかったです。
冗談抜きでもう一度観てもいいかも。

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都内在住のおじさん。 3児の父。 座右の銘は『運も実力のウンチ』

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