米粒写経のガラパゴスイッチ#19 居島さんの度が過ぎた記憶力に脱帽

頭部をガツンと殴られた気になるからこのライブ、好き。

2015-12-26 21.26.17

居島さんというモンスターを、タツオさんがどう居直すか。
そのあたりも見物のこのライブ。もう何度目かしら。

今回は19回目。
年の瀬ですし、ビブリオバトルかしら。と思っていたら、いい意味で裏切られました。

ネタ

相変わらず、長いトーク。
どんだけ濃い日常を送ってんだ、この二人。
次から次へと出てくる話題の応酬。このあたりですでに常人の処理量を遥かに超える情報の波。

そして、ネタ。
今回はいつも前説のはまよことホロッコ。
米粒写経の漫才も2本でした。

はまよこ

正直、米粒写経のライブに来るお客さんへの受けは良くなかったです。
でかい声を出すヤンキーに対して、あたくしを含むお客さんの反応は苦手そのもの。

ホロッコ

クリスマスの小津さんのネタ。
「あぁ、一年経ったな」と思えるような。本人もおっしゃっていましたが、談志師匠なき今、あの『芝浜』のような感覚を覚える。

漫才『東東京vs西東京』

練馬に生まれ、中学で駒込に引っ越し、大学から西東京。
就職して駒込に帰り、そしてしばらくしたらまた西東京。

そんなあたくしにとって、このネタはどっちの肩をも持てる、悩ましくも最高に楽しい漫才でした。
居島さんの「水道橋より西は西東京」という感覚はまさにそうで、あの白山通りあたりが分水嶺だと思います。そういう意味じゃ、あたくしはギリギリ東東京の人間になれていた時期もあるということ。

「舎人ライナァァアアア~~!!」という叫びは、ネタならでは。しかし、東東京の復権を待つ人間も多いでしょう。『業平橋』消滅については反対意見も多いはず。

そいや、むかし、こんな本も読みました。

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図書館ですけれどもね。高いんだもん。

漫才『桃太郎ができない』

序盤に出てきた昔昔亭桃太郎師匠のモノマネ。
激似でした。タツオさんがしばしば漏らしていた「居島さんのモノマネのレパートリーで一番好き」という幻のネタ。これが見られたのは僥倖です。
確かに激似でした。ふふ。あのままぜんざい公社をやってほしいくらい。

居島さんの「さる・いぬ・きじ」、分かってても面白い。
米粒写経の歴史ネタはスベリ知らずです。とはいえ、だからといってそういうネタをやるばかりじゃないのが、米粒写経の筋書ダダイズム的な面白さですよね。

トーク BL

これね、タツオさんを日々追いかけている人間としては、プレゼンの部ではそんなにあたらしい発見はないんですよ。
ところがですよ。プレゼンをうけた居島さんの化学反応たるや!!すごいの一言。

居島さんにとってのBLは、映画で言うなら

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これのイーストウッドと「イングリッシュ」の関係性、それから

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これね。これの保安官と盗賊の関係(これは未視聴なので今度みたい)

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これね。

うち、アルカトラズと戦メリは観たことあるんですけれどもね。
居島さんに言われるまで、そんなに特別面白いと思ったこと、ないんですよね。

そんで、極めつけはこれね。

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これに関しては今年みたばっかり。
なのに、この作品における次元の嫉妬に、まったく気づかなかったあたくしの洞察力の無さよ。

居島さんはビンビンに受け止めて、目の前で即興で再現コントをやれるくらいだというのに。
このライブのすごいところは、観たほうが無力感を味わえるというところにもあると思うんですよ。

とにかく凄いライブでした。
お別れは、この映画のエンディング、伝説のルパン音頭です。
三波春夫さん。おれーはるぱんだーぞー。

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