『渋谷らくご』のいいところ

一之輔師匠を観に行ってきました

敬愛するサンキュータツオ氏がキュレーターを務める『渋谷らくご』に行ってまいりました。

お目当ては、最近とても贔屓にさせていただいている春風亭一之輔師匠。
この間聞いた『明烏』なんて、最高でしたね。

他にも、立川志ら乃師匠、入船亭扇辰師匠、立川吉笑氏も出演されていましたよ。

一之輔師匠のひとり落語

まず、18時からの「ひとり落語」。
要は前座なしの一時間ぶっ通しの独演会です。

こういう魅せ方、普通は落語じゃしません、出来ません。
それが実現しているところが、この渋谷らくごの凄い所。

根多は『富久』でした。
一之輔師匠は酒を飲む時、親指を器の縁に見立てて、チューチュー吸うんですね。
これはあたくしも真似させていただこうと思いました。

音が「チューチュー出る」ってぇのは、桂文治さんもそうでしたが、コミカルで面白いですね。

いよいよ『渋谷らくご』2時間編へ

早速一之輔師匠の『富久』なんて聞いちゃったもんだから、結構お腹いっぱいだったんですが、続いて志ら乃師匠が出るってぇんで、頑張って連続して拝観いたしました。

正直、扇辰師匠って上手いんですが、あまりに身振り手振りがクサいときがあってあんまり好きじゃないんですよね。
今回の『雪とん』はかなり面白かったですけど。ちょっとクサい。フラがない。

むしろ、面白かった?のは吉笑氏。
大師匠にあたる談志師匠の「イリュージョン」を体現しようとしているんでしょうけど、これがまた、談志師匠のとは明らかに違って、面白い。

話術も腕もあるし、ちょっと贔屓にしたい噺家さんが久々にいました。
立川吉笑さん、面白いです。
個人的には志らく師匠より好きかも。

2度目の一之輔師匠、『笠碁』

なんて贅沢な。1時間たっぷり独演を聞いた後に、30分の『笠碁』を拝聴。
さすがにお疲れのようで、熱演というわけにはいかなかったようですが、師匠の「抜き具合の良い」落語というのも良うござんした。

いいでげすなぁ、渋谷らくご。
続くともっと、いいでゲス。

The following two tabs change content below.