全開の続き。
春画展に行く前に、最低限のおさらいをしておかないとね。
菱川師宣
1630年くらいの生まれ。
他の絵師はわりと享保期(吉宗の時代ね)の後に花咲いたのに対し、師信はやたら古い。
お亡くなりになるのは元禄ですからね。
しかし、この方のおしゃれ度は当時から群を抜いていたそうで、名作『見返り美人』のおしゃれさには度肝抜く級のものがあるんだとか。
髪型は当時の流行『玉結び』、帯は見目麗しい吉弥結び、振り袖も中々出せない紅色。
どれをとっても一流。当時の最先端の姐さんの絵なんですって。
ちなみに、今でも通用しているエロ「四十八手」を考えたのは菱川師宣さんなんだとか。
とんでもない大先輩です。
鈴木春信
浮世絵師としての評判も素晴らしい鈴木春信ですが、春画ももちろん凄いんですって。
この方の絵は特徴があって、ちょっとロリっぽくて、無表情。
そういうエロゲーレーベルありそうですけどね
作品もユニークで、『風流艶色真似ゑもん』は、真似ゑもんさんが小人化して、ラッキースケベなシーンに巡りあうという裏山けしからんもの。
ちょっとアニメ脳っぽい感じがして共感できますな。
鳥居清長
役者絵で横綱急の功績をあげた清長(きよなが)さんですが、春画でも傑作を出しています。
『袖の巻』(1785)は江戸春画の中でも最高傑作の誉が高い、素晴らしい作品なんだそうで。
あまりの出来の良さに、清長さん自らが「自惚」という印を押したほどなんだとか。
ちなみに、あたくしはこの人の書く性器がグロテスクで好きじゃありませんでした。
高校生で、まだ生で女性器を観たことがない時分の話です。
さて、次回は更に江戸の作家さんを勉強したいと思います。
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